2013 Fiscal Year Annual Research Report
ヘリカーゼ関連因子による哺乳類着床前胚発生の制御
Publicly Offered Research
Project Area | Cell Community in early mammalian development |
Project/Area Number |
24116701
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
渡邉 裕介 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (20562333)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 着床前胚 / 発生 / ヘリカーゼ関連因子 |
Research Abstract |
Strawberry Notch1 (Sno1)はヘリカーゼ関連因子として知られる核タンパク質である。Sno1 KOマウス胚では、着床前胚発生において、特に栄養外胚葉分化が阻害されており、胎生致死となる。着床前胚発生におけるSno1の分子基盤を明らかにするために、Sno1と相互作用しているタンパク質の検索を行った。その結果、ヒストン結合タンパク質の1つがSno1と物理的に相互作用することを明らかにした。このことは、これまでに明らかにしているSno1が強い転写活性化能を示すこと、DNA損傷部位へSno1が集積することと関連して、Sno1がヒストン結合タンパク質と共にクロマチンリモデリングを介して、転写制御、DNA修復に関与していることを示唆している。 栄養外胚葉分化においては、Yap-Tead4転写複合体による栄養外胚葉因子の遺伝子転写制御が重要であるが、in vitroのルシフェラーゼアッセイの結果から、Sno1がYap-Tead4による転写活性化に関与している可能性が示されている。加えて、Sno1と相互作用するヒストン結合タンパク質を含む複合体が、Tead4とも相互作用することを見いだした。この結果は、Sno1が、ヒストン結合タンパク質-Tead転写複合体による転写活性化に関与していることを示唆している。 また、マウス胚性幹細胞(ES細胞)においてSno1を欠失させると細胞死が起こる。Sno1と相互作用するヒストン結合タンパク質を含む複合体はDNA損傷-修復に関与しており、Sno1自身もDNA損傷部位へ集積する。ES細胞でSno1が存在しないと、DNA損傷-修復過程に異常が生じるため細胞死が引き起こされている可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Gain-of-function mutations in RIT1 cause Noonan syndrome, a RAS/MAPK pathway syndrome2013
Author(s)
Aoki Y, Niihori T, Banjo T, Okamoto N, Mizuno S, Kurosawa K, Ogata T, Takada F, Yano M, Ando T, Hoshika T, Barnett C, Ohashi H, Kawame H, Hasegawa T, Okutani T, Nagashima T, Hasegawa S, Funayama R, Nagashima T, Nakayama K, Inoue S, Watanabe Y, Ogura T, Matsubara Y
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Journal Title
American Journal of Human Genetics
Volume: 93(1)
Pages: 173-80
DOI
Peer Reviewed
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