2013 Fiscal Year Annual Research Report
トキソプラズマ原虫「寄生胞」をめぐる寄生体・宿主間の攻防の解明
Publicly Offered Research
Project Area | "Matryoshka"-type evolution of eukaryotes |
Project/Area Number |
24117512
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山本 雅裕 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00444521)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 寄生胞 / インターフェロンγ / オートファジー / トキソプラズマ |
Research Abstract |
高病原性トキソプラズマ原虫は「寄生胞」を介してエフェクター分子を放出し、インターフェロンγ(IFN-γ)刺激による細胞自律的免疫系を抑制する。一方、低病原性トキソプラズマ原虫に対して、IFN-γは「寄生胞」を破壊するために細胞内自然免疫応答を引き起こす。その応答に重要な役割を果たすIFN-γ誘導性GTP分解酵素であるIRGやGBPは、オートファジーによるバクテリアに対する応答を引き起こすことから、オートファジー必須分子であるAtg5は以前に抗トキソプラズマ応答に必須であることが示されていた。しかし、他のオートファジー必須蛋白質の役割は不明であったことから、遺伝子欠損細胞を用いて、IFN-γ依存的細胞自律的免疫系がオートファジーかどうかを検討した。 そこで本年度、我々はAtg7, Atg9, Atg14LやAtg16L1といったオートファジー蛋白質を欠損するマウス胎児由来線維芽細胞(MEF)を用いて、抗トキソプラズマ応答を検討した。Atg7やAtg16L1を欠損する細胞では、IFN-γ刺激による原虫数の低下が著しく阻害されていた。またIRGやGBPの原虫周囲への蓄積もAtg7やAtg16L1を欠損する細胞では低くなっていた。一方、Atg9やAtg14Lを欠損する細胞においてはIFN-γ刺激により野生型細胞と同程度に原虫数が少なくなっており、IRGやGBPの原虫周辺への蓄積も認められた。 以上のことから、マウスにおいてIFN-γ依存的な抗トキソプラズマ応答はオートファジー蛋白質Atg5に加えて、Atg7/Atg16L1も重要な役割を果たしていること、さらにAtg9やAtg14Lには非依存的であることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Role of the mouse and human autophagy proteins in IFN-γ-induced cell-autonomous responses against Toxoplasma gondii.2014
Author(s)
Ohshima J, Lee Y, Sasai M, Saitoh T, Ma JS, Kamiyama N, Matsuura Y, Pann-Ghill S, Hayashi M, Ebisu S, Takeda K, Akira S, Yamamoto M
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Journal Title
J Immunol.
Volume: 192
Pages: 3328-3335
Peer Reviewed
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