2013 Fiscal Year Annual Research Report
動脈硬化におけるチロシンキナーゼSykを介した自然免疫炎症の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Homeostatic inflammation: Molecular basis and dysregulation |
Project/Area Number |
24117719
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
河野 肇 帝京大学, 医学部, 准教授 (60585074)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 自然炎症 / 動脈硬化 / sykキナーゼ / HDL |
Research Abstract |
(1) 動脈硬化におけるチロシンキナーゼsykの関与を検討するために、sykコンディショナルノックアウトマウスを動脈硬化発症ストレインにおいて樹立した。即ち、タモキシフェン感受性Lyz-creトランスジェニックマウスとの交配を樹立し、更にLDL受容体欠失マウスとの交配を確立した。また、apoe欠失マウスとの交配を進めている。これらのマウスにおいて高脂肪食の負荷を開始する予定である。タモキシフェンを投与することによりsykを欠失させ、順次8-16週間の高脂肪食の負荷の後、動脈硬化の程度を大動脈洞と大動脈において病理標本を用いて定量する。 (2) 善玉コレステロール(HDL)の血清濃度と動脈硬化の進展は逆相関することが観察研究から良く知られているが、その機序としてはHDLのコレステロールの末梢より肝臓への逆輸送によるものと考えられていた。しかし近年のCETP阻害薬の大規模臨床試験の結果からは、HDLの逆輸送効果以外に抗炎症効果が重要であると想定された。我々は、マウスにおけるd-galactosamineとTLRリガンドによる肝障害における検討を通して、apoAI蛋白とフォスファチジルコリンからなるHDLが抗炎症効果を発揮することを確認した。驚くべきことに、この抗炎症効果はヒト血清から純化した、その中に中性脂肪を含むHDLにおいても抗炎症効果が認められ、HDLの脂質逆輸送によるものではないことが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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