2012 Fiscal Year Annual Research Report
聞き上手な引き込みに基づく身体的インタラクションシステム
Publicly Offered Research
Project Area | Founding a creative society via collaboration among humans and robots |
Project/Area Number |
24118707
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
渡邉 富夫 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (30167150)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ヒューマンインタフェース / ヒューマンインタラクション / ロボット / 身体性 / 引き込み |
Outline of Annual Research Achievements |
音声駆動型身体的引き込みチェアシステムInterChair ヒューマンロボットインタラクションの観点から、一体感が実感できる聞き上手な身体的インタラクションシステムとして、発話音声に基づいて身体全体をうなずき反応させる音声駆動型身体的引き込みチェアシステムInterChairを開発展開している。対面コミュニケーション実験及び講話形式実験によりシステムの身体的引き込みによる場の盛り上げ効果等の有効性を引き続き検証するとともに、本年度はとくに対話を伴う集中した作業として対戦型テーブルゲームを対象に、InterChairを2台用いて対戦形式実験を行い、InterChairが自己の音声でうなずき反応を体感提示することで場が盛り上がるなど、システムのコミュニケーション支援への有効性を示している。本研究の成果は、対話を伴う集中作業など、対話への意識が低下している場合にも、身体的引き込み反応を身体全体で物理的に体感提示することによって、インタラクションを促進し、場を盛り上げ、コミュニケーションを支援することを示したことにある。とくに自己の音声に基づく身体的引き込み反応が身体的インタラクションを促進して場を盛り上げるなど、自己を後押しするシステムの引き込み効果を示したことは大きな成果である。 「コミュニケーションを科学する」をテーマに各種イベントでInterChairを4台用いた講話形式でのシステムを実演展示することで、来場者にシステムの身体的引き込み効果を体感いただき、コミュニケーションにおける身体的引き込みの可能性・重要性を示すとともに、聞き上手な引き込みに基づくシステムの教育支援・学習支援への応用を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
一体感が実感できる聞き上手な身体的インタラクションシステムの基盤となるシステムを開発展開し、その有効性を評価することで、更なるシステム開発を進めており、本研究課題に向けておおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、研究室でのシステム開発・モデル実験だけでなく、開発したシステムを実演展示等で学会はもちろん広く社会に公開することで、一般の人々からのフィードバックも大事にして研究開発を推進する。
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Research Products
(5 results)