Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
意思決定とは、複数の可能性のある選択肢から、ベストの行動を決定するという脳機能である。不確定要素の多い現代では、意思決定に迷うケースに、しばしば出くわす。その迷いに合わせて、私たちは、様々な適応行動をとる。例えば、もっと正確な情報を得るために、注意を高めたり、異なるソースを探したり、煮詰まるほどの迷いであれば、決断を遅らせたり、逃避することだってあろう。しかし、これまで、脳がどのように、意思決定における「迷い」を検知し、それをもとに、様々な適応行動につなげているのかというメカニズムについては、ほとんど分かっていない。本年度は、サルをモデル動物として、意思決定のゆれを的確にとらえる系を確立した。その系を利用して、申請者は、視床において、その迷いの程度(確信度)をコードしている神経表現を見出し、その信号を使って、実際に、動物が逃避行動していることまで明らかにした。
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
意思決定の迷いを定量的に評価する実験系を確立できた。
神経活動の挙動に対する計算論的解析を行う。
All 2013
All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results, Acknowledgement Compliant: 1 results) Presentation (1 results)
Nature Neuroscience
Volume: 16 Pages: 749-755
10.1038/nn.3393