2014 Fiscal Year Annual Research Report
デンドリマー型元素ブロック高分子の構築と機能探索
Publicly Offered Research
Project Area | Creation of Element-Block Polymer Materials |
Project/Area Number |
25102536
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
小嵜 正敏 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (10295678)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 元素ブロック / デンドリマー / 高次構造 / オリゴマー / 巨大分子 / ナノテクノロジー / 共役分子 |
Outline of Annual Research Achievements |
デンドリマー構造を利用することで多数の元素ブロックを三次元空間に精密配列し元素ブロックの間に高い相乗効果、協同効果を発現させ、革新的機能を持つ元素ブロック高分子を創出することを目的に研究を行った。これまで、簡便な末端官能基変換とCuAAC反応をくり返すことで柔軟な分岐鎖中に剛直な直線型共役鎖を有する共役鎖内包型デンドリマーの精密集積を達成している。本年度は、デンドリマー二量体、四量体、八量体が特徴的なサーモクロミズム挙動を示すことを明らかにした。各種分光学的方法を駆使してこの挙動を詳細に調べて、温度変化に応じて集積体の高次構造が変化する機構でサーモクロミズムが起きていることを示した。低温ではデンドリマーが平面性の高い構造をとるため、デンドリマーユニット間で分岐鎖どうしの相互作用がより強く作用する。そのため折りたたみ構造が安定になることが分かった。これまで、分岐鎖構造を持つ分子が固体状態で自己集積する例は多数報告されているが、溶液中で安定な折りたたみ構造をとるデンドリマー集積型オリゴマーは知られていない。また、折りたたみ構造では、分子に含まれる共役鎖が平面性の高い構造をとっていることが分かった。平面性の高い共役オリゴマーは、優れた分子ワイヤーとして機能することが知られている。従って、本研究で得られたデンドリマー集積型オリゴマーは、酵素モデル系や分子素子を構築する基盤材料として期待できる。また、高次構造変化を光捕集機能制御に利用することを目的に、ポルフィリンデンドリマー集積体の構築に取り組んだ。その結果、デンドリマー三量体の合成に成功した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(58 results)
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[Journal Article] Direct Observation of Hole Shift and Characterization of Spin States in Radical Ion Pairs Generated from Photoinduced Electron Transfer of (Phenothiazine)n-Anthraquinone (n = 1, 3) Dyads2014
Author(s)
Karimata A.; Suzuki, S.; Kozaki, M.; Kimoto, K.; Nozaki, K.; Matsushita, H.; Ikeda, N.; Akiyama, K.; Kosumi, D.; Hashimoto, H.; Okada, K.
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Journal Title
J. Phys. Chem. A
Volume: 118
Pages: 11262-11271
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] Syntheses and Properties of Stable Bis(nitroxide) Diradical with 1,3-Azulen-diyl as a π-Spacer2015
Author(s)
Haraguchi, M.; Tretyakov, E. V.; Suzuki, S.; Kozaki, M.; Shiomi, D.; Sato, K.; Takui, T.; Okada, K.
Organizer
The 18th Osaka City University International Conference
Place of Presentation
Osaka City University, Osaka, Japan
Year and Date
2015-03-09 – 2015-03-09
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[Presentation] Recent Advances in Nitronyl Nitroxide Chemistry2014
Author(s)
Okada, K.; Tanimoto, R.; Zhang, X.; Suzuki, S.; Kozaki, M.; Shiomi, D.; Sato, K.; Takui, T.
Organizer
The 2nd Awaji International Workshop on “Electron Spin Science & Technology: Biological and Materials Science Oriented Applications” (2nd AWEST 2014)
Place of Presentation
兵庫県立 淡路夢舞台国際会議場 (兵庫県・淡路市)
Year and Date
2014-06-15 – 2014-06-17
Invited
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