2014 Fiscal Year Annual Research Report
魔法数金クラスターの複合化による新規機能性無機元素ブロックの創製
Publicly Offered Research
Project Area | Creation of Element-Block Polymer Materials |
Project/Area Number |
25102539
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
根岸 雄一 東京理科大学, 理学部, 准教授 (20332182)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | チオラート保護金25量体クラスター / テルロラート / 幾何構造 / 電子構造 / 合成 |
Outline of Annual Research Achievements |
チオラート保護金25量体クラスター(Au25(SR)18)は、高い安定性を有し、バルクの金では見られない物性を発現すことから、新規機能性材料として注目されている。一方で、硫黄(S)よりも、金属性の高いテルル(Te)をアンカーに含むテルロラート(RTe)は、クラスターに電気伝導性を付与させる上で有効な配位子と考えられる。そのため、テルロラート保護金クラスターについては多くの合成例が報告されているが、そのほとんどが酸化物を含んでいる。テルロラート保護がクラスターの物性に与える影響を明らかにするためには、酸化物を含まないクラスターの合成が必要である。本年度の研究では、未酸化テルロラート保護金25量体クラスターの合成に成功した。合成には配位子交換反応を用いた。前駆体となる[Au25(SC8H17)18]-をジクロロメタン溶液中に溶解させ、クラスターに対して1.5倍、4.5倍、6.5倍、7.0倍のジフェニルジテルリド((TePh)2)を加えて室温で撹拌した。こうして得られたクラスターを、ESI質量分析、X線吸収分光などにより評価した。生成物のESI質量スペクトルにおいて、[Au25(TePh)n(SC8H17)18-n]-(n = 0-18)に帰属されるピークのみが観測された。こうして合成されたクラスターが未酸化であることを確認するために、300Kにて、クラスターのEXAFS測定を行った。生成物のスペクトル中には、Te-Oに帰属される位置にピークは観測されなかった。これらの結果から、未酸化のテルロラート保護金クラスターの合成に成功したことが明らかになった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)