2014 Fiscal Year Annual Research Report
無機ナノ粒子元素ブロックを用いるキラル高分子ハイブリッドナノ空間材料の創製
Publicly Offered Research
Project Area | Creation of Element-Block Polymer Materials |
Project/Area Number |
25102544
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
藤原 尚 近畿大学, 理工学部, 教授 (30190101)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ポリマーナノチューブ / 金属ナノ粒子 / プラズモン / ポリチオフェン / フラーレン |
Outline of Annual Research Achievements |
ポリチオフェンナノチューブの構造と性質、機能化に関する研究は未開拓である。一方、金属原子が数個から数百個集合した金属ナノ粒子や磁性ナノ粒子の性質や機能は、サイズや形状・形態により劇的に変化し、保護基となる有機配位子により制御が可能になり、無機ナノ粒子と有機分子の特性を活かした「無機ナノ粒子元素ブロック」が創製できる。今年度は、無機ナノ粒子(NP)を用いるハイブリッドポリマーナノチューブ(NT)の合成と機能について、主に、以下に示す研究成果について報告する。 フラーレン含有ポリチオフェンNT(2-C60-PT-NT)と、金属ナノ粒子との複合体を合成するため、電解重合能を有するターチオフェン誘導体で保護した金および銀ナノ粒子(1-AuNP, 1-AgNP)を合成した。1-AuNP, 1-AgNPを、透過型電子顕微鏡(TEM)により観察したところ、粒子径はそれぞれ約3.0 nm, 2.4 nmであることが分かった。続いて、ターチオフェン連結C60(2-C60)と1-AuNP、2-C60と1-AgNPを用いてアルミナ膜をテンプレートとした電解共重合により、フラーレンと金属ナノ粒子との複合体(Au-C60-PT-NT, Ag-C60-PT-NT)を合成した。その後、アルミナ膜を除去し、得られたサンプルを走査型電子顕微鏡(SEM)、TEM、および、エネルギー分散型X線分析(EDX)により観察した。その結果、Au, Agの存在を確認するとともに、チューブ全体に金および銀ナノ粒子が凝集することなく分散している様子を観察した。さらに、これらハイブリッドナノチューブのラマンスペクトルを測定すると、金属ナノ粒子との複合体であるAu-C60-PT-NTおよびAg-C60-PT-NTは、2-C60-PT-NTと比較して顕著な表面増強ラマン散乱を示した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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