2014 Fiscal Year Annual Research Report
内部アルキンからの二置換ビニリデンの直截合成法開発と新規分子変換触媒への応用
Publicly Offered Research
Project Area | Molecule Activation Directed toward Straightforward Synthesis |
Project/Area Number |
25105747
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
武藤 雄一郎 東京理科大学, 理学部, 助教 (50453676)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 二置換ビニリデン / ビニリデン錯体 / オスミウム / ルテニウム / 転位 |
Outline of Annual Research Achievements |
同族のオスミウム錯体[CpOsCl(dppe)] (1a)と内部アルキンの反応を検討した。NaBArF4存在下、1aとPhC≡CC6H4OMe-pをキシレン中70 °Cで反応させると、対応するビニリデン錯体[CpOs{=C=C(Ph)C6H4OMe-p}(dppe)][BArF4] (2a)が生成した。13C{1H} NMRではビニリデンα炭素に帰属できるシグナルをδ 309.6 (t, JPC = 10 Hz) に観測し、分子構造はX線構造解析によっても確認した。同様に、他の内部アルキンPhC≡CC6H4OCl-p やPhC≡CMeもカチオン性オスミウム錯体[CpOs(dppe)][BArF4]上で対応するビニリデンへと異性化した。 次に、リン配位子の効果について検討した。単座のPPh3をもつ[CpOsCl(PPh3)2]を出発に用いてPhC≡CC6H4OMe-pとの反応を行なったところ、予想通り対応するビニリデン錯体[CpOs{=C=C(Ph)C6H4OMe-p}(PPh3)2][BArF4]が生成した。一方、dppeよりも環サイズの小さなdppmをもつ[CpOsCl(dppm)]を用いる反応では(70 °C, 28 h)、アルキン錯体[CpOs{η2-PhC≡CPh}(dppm)][BArF4]が得られた。これを加熱したところ、アルキン配位子のビニリデンへの転位がすみやかに進行し、対応する[CpO(=C=CPh2)(PPh3)2][BArF4]が得られた。これは、対応するルテニウム錯体[CpRu(dppm)][BArF4]上では、一旦生成したジフェニルビニリデン配位子は準安定で加熱条件下ジフェニルアセチレン配位子へと戻ること、そのアルキン配位子はリン原子の分子内求核攻撃を受けることとは大きく異なる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)