2014 Fiscal Year Annual Research Report
真珠バイオミネラリゼーション分子機構に基づく機能性融合ナノマテリアルの創製
Publicly Offered Research
Project Area | Fusion Materials: Creative Development of Materials and Exploration of Their Function through Molecular Control |
Project/Area Number |
25107703
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小川 智久 東北大学, 生命科学研究科, 准教授 (80240901)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | マトリックスタンパク質 / 真珠 / ユーロピウム / 蛍光 / アミノ酸修飾 / 有機-無機複合体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、マベ真珠アラゴナイト結晶の有機マトリックスタンパク質を無機材料と組み合わせることで、これまでにない機能を付加した融合マテリアルを創製することを目的とした。具体的には,真珠マトリックスタンパク質多層膜にユーロピウム(Eu)錯体であるEu (phen)2(NO3)2を導入したところ、マトリックスタンパク質との特異的相互作用が観察され,さらに真珠結晶配向が異なる多層膜サンプルや薄膜間距離の制御により蛍光発光特性が変化するなど、興味深い知見が得られた。さらに今回,真珠マトリックスタンパク質-Eu 複合体の相互作用様式を解析するとともに、薄膜間距離の制御を利用したセンサー材料への応用も検討した。 結晶配向性に関わるマトリックスタンパク質を脱リン酸化処理することで発光特性に違いが見られ,Eu錯体が真珠アラゴナイト結晶配向性に応じて特異的に取り込まれ,タンパク質中のリン酸化アミノ酸が相互作用に関与していることが示唆された。さらに、化学修飾法からカルボキシ基やチロシン残基が修飾されたDOPAがEuとの相互作用に関わることも示唆された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)