2014 Fiscal Year Annual Research Report
階層制御された超分子ポリマーを用いた自己修復性融合マテリアルの創出
Publicly Offered Research
Project Area | Fusion Materials: Creative Development of Materials and Exploration of Their Function through Molecular Control |
Project/Area Number |
25107718
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高島 義徳 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (40379277)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 超分子化学 / シクロデキストリン / 自己修復性 / 刺激応答性 / 接着性 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. Azo基板とCD gel の接着における光応答性 これまでの材料間の接着はヒドロゲル同士などのソフトマテリアルの界面で形成される分子認識現象を利用してきた。一方で異種材料間でも接着が期待されるため、ガラス基板とゲルとの間での分子認識を通した接着を試みた。アゾ分子が修飾されたAzo 基板とCD gel との接着を試みたところ、接着が確認された。一方で、Azo 基板に UV 光 (365 nm) を照射した後、CD gel との接着を試験したところ、CD gel は接着しなかった。さらに引っ張り試験を用いて、trans-Azo 基板 (UV照射前) と、cis-Azo 基板 (UV照射後) のCD gel に対する接着力を摩擦測定によって評価した。その結果、trams-Azo 基板に対する接着力は、cis-Azo 基板に比べて大きかった。trans-Azoはcis-Azoと比べて、CDとの相互作用が強いため、CD gelはtrans-Azo基板に接着したと考えられる。 2. カップリング反応による材料の直接的な接合 材料間の接着において、共有結合を利用することができれば、強固な接着が実現できるのではないかと考えた。本研究では共有結合形成反応として鈴木・宮浦クロスカップリング反応を選び、材料間の直接接合を試みた。フェニルボロン酸を有するヒドロゲル (PB-gel(x))とヨウ素を有するヒドロゲル (I-gel(x))を重ね、塩基性水溶液、及びPd錯体のアセトン溶液を添加したのち、ゲル同士の接着がみられた。ゲル界面でカップリング反応が進行し、共有結合形成を通して接合したと考えられる。また異種材料間の接合としてゲルとガラス間での接合も確認できた。このような接合は接着剤を必要としない直接接合として応用できる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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