2013 Fiscal Year Annual Research Report
含ホウ素希土類酸化物ナノ粒子のBNCT薬剤への応用
Publicly Offered Research
Project Area | Fusion Materials: Creative Development of Materials and Exploration of Their Function through Molecular Control |
Project/Area Number |
25107729
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
長崎 健 大阪市立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30237507)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | イットリウムオルトボレート / ナノ粒子 / ホウ素中性子捕捉療法 / がん治療 / 希土類金属酸化物 / ターゲティング |
Research Abstract |
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)では中性子捕捉効率が高く、低濃度で作用可能な新規ホウ素薬剤の開発が不可欠である。 本研究では、これまでの知見を元に、BNCT効率の向上や投与量の低減に基づく副作用の回避などを目的とし、高密度ホウ素含有無機化合物をホウ素源として用い、標的細胞内でのホウ素高集積化を目指した。 A03班片桐・冨田グループとの共同研究によりBNCT効率を高めるために、一粒子あたり多量の10Bを含む希土類金属酸化物ナノ粒子を調製し、さらに血中滞留性を高めるためにコンドロイチン硫酸によるアニオンコーティングした新規BNCT薬剤を開発し、担がんマウスに対するBNCT評価を行った。 合成条件を検討、粒径、表面電荷を測定した。均一沈殿剤であるヘキサメチレンテトラミン濃度を高く、また熱容量の大きい熱源を用いて合成をおこなうことで粒径の小さな粒子が得られた。反応温度上昇速度、塩基濃度が粒径を制御する因子となると考えられる。また、アニオンコーティングを施した粒子は腫瘍への集積性は低いものの中性子を照射した際の腫瘍増殖抑制効果は現在臨床で使用されているL-ボリルフェニルアラニンと同程度であった。この粒子が中性子間最大距離よりも大きな粒径を有しているために、低濃度であっても中性子を捕捉出来たためであると考えられる。 これらの知見は、これまで適用が困難であった深部がんへのBNCTの適用にする可能性を秘めるなど新規BNCT薬剤としての展開が期待できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究目的の主目的である、ホウ素中性子捕捉反応効率の高い、ナノ粒子の作製およびサイズの最適化に成功することが出来た。しかし、まだ血中でのコーティングの安定性やそれに伴う毒性低減化の必要などがある。
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Strategy for Future Research Activity |
生体内での安全性を向上させるため、領域内のA03片桐・冨田グループおよび評価委員秋吉グループとの共同研究で、イットリウムオルトボレートナノ微粒子のナノゲルへの包埋を検討する。また平成26年度は最終年度として、これまで見いだした含ホウ素希土類酸化物融合マテリアルの創製および機能の検討と共に、これまでの成果を総括する。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Tumor growth suppression by gadolinium-neutron capture therapy using gadolinium-entrapped liposome as gadolinium delivery agent2013
Author(s)
N. Dewi, H. Yanagie, H. Zhu, K. Demachia, A. Shinohara, K. Yokoyama, M. Sekino, Y. Sakurai, Y. Morishita, N. Iyomoto, T. Nagasaki, Y.i Horiguchi, Y. Nagasaki, J. Nakajima, M. Suzuki, K. Ono, K. Kakimi, H. Takahashi
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Journal Title
Biomed. Biopharmacother.
Volume: 67
Pages: 451-457
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] Estimation of Boron-containing Rare Earth Oxides as Drugs for Boron Neutron Capture Therapy2013
Author(s)
H. Yukawa, R. Kawasiki, M. Sakuramoto, K.Katagiri, K. Tomita, S. Masunaga, K. Ono, Yo. Sakurai, M. Kirihata, H. Azuma, T.i Nagasaki
Organizer
The 40th Annual Meeting & Exposition of the Controlled Release Society
Place of Presentation
Waikiki Convention Center, Honolulu, HW, USA
Year and Date
20130721-20130724
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