2014 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロプラズマ・液体界面を有する微細気泡輸送によるバイオ・メディカル機能創発
Publicly Offered Research
Project Area | Plasma medical innovation |
Project/Area Number |
25108504
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
山西 陽子 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (50384029)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | バイオMEMS / 知能機械学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はマイクロ流路内にプラズマ・液体界面を有するマイクロナノ気泡列を発生させ,そのプラズマ状態の気泡を輸送して,悪性細胞の殺菌・死滅・3 次元加工をする技術を目指しプラズマ界面の特異な作用を利用した機能創発を目的として研究を行った.特異な電極構造によりプラズマ気泡界面には様々な試薬や遺伝子を封入できるため低侵襲治療技術等,バイオ・メディカル分野への実用化を目指した.研究実績として具体的には3つの項目に分けられる.一つ目は放電による電界誘起による指向性高速発射気泡を利用して生体試料への遺伝子導入技術の構築を行ったこと,二つ目として出力を上げてプラズマとキャビテーションを同時に利用したプラズマキャビテーションによる加工技術の開発を行いポリマーから生体試料の大きな範囲での3次元加工技術を構築したこと,3つ目としてプラズマ発光後のラジカル等の活性種を内包した気泡をマイクロ流路内において輸送することを確認できたことである. 特に3つ目のラジカル内包気泡については,マイクロチップ内において循環流路を作成することによって,化学活性種の濃縮を試み,新しいコンセプトのマイクロ流体チップを生み出すことに成功した.合わせて癌細胞や皮膚接着細胞についての培養環境の立ち上げも完成した.これらをマイクロチップ内に播種することによって,実用化へ向けて一歩近づいた. 電界誘起プラズマ気泡による遺伝子導入,生体組織等の3次元加工及びラジカル等化学活性種の分散・濃縮輸送についてのデバイスを開発したことにより今後より一層のバイオ・医療の分野での実用化を目指すものとする.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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