2013 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍幹細胞の観点に立脚したプラズマ技術を用いた新たな腫瘍制御
Publicly Offered Research
Project Area | Plasma medical innovation |
Project/Area Number |
25108507
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
池田 純一郎 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20379176)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 癌 / プラズマ医療 / 腫瘍幹細胞 / 病理学 |
Research Abstract |
腫瘍(がん)を構成する細胞の中には「腫瘍幹細胞」と呼ばれる,化学療法や放射線療法などに抵抗性を示し再発や転移の原因になると考えられている細胞群が存在し,この腫瘍幹細胞を制御することががん治療の重要な鍵となっている.多彩な作用点を有するプラズマ照射による治療が,腫瘍幹細胞に対して有効であれば,治療に伴う正常組織の破壊を抑えた低侵襲性のがん治療法として有用になる可能性がある.本年度は,アルデヒド脱水素酵素(ALDH)高発現細胞が多い症例ほど予後不良であることを見出し,ALDH陽性細胞が腫瘍幹細胞としての性格をもつことを報告した子宮類内膜腺癌細胞株および胃癌腹膜播種細胞株について,非平衡大気圧プラズマ照射による効果を検討した.プラズマ照射によってそれぞれの細胞株はアポトーシスに陥ることが確認され,腫瘍幹細胞のマーカーとして知られているALDH高活性細胞が減少する傾向が認められた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
子宮類内膜腺癌細胞株および胃癌腹膜播種細胞株について,プラズマ照射を行った結果,それぞれの細胞株はアポトーシスに陥ることが確認され,腫瘍幹細胞のマーカーとして知られているALDH高活性細胞が減少する傾向が認められた.プラズマ照射によって腫瘍幹細胞が制御できる可能性が示唆されており,概ね順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は子宮類内膜腺癌細胞株および胃癌腹膜播種細胞株について,プラズマ照射により腫瘍細胞株がアポトーシスに陥ることが示され,腫瘍幹細胞マーカーとして知られているALDH高活性細胞が減少する傾向を確認した.次年度では,ALDH高活性細胞と低活性細胞でそれぞれ画分した細胞についてのプラズマ照射による効果の検討を行い,さらに担癌マウスにおけるプラズマ照射効果の検討を行っていく.あわせて治療効果の背景をなす分子メカニズムの解析も行う.
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[Journal Article] MiR-424/503-mediated Rictor upregulation promotes tumor progression.2013
Author(s)
Oneyama C, Kito Y, Asai R, Ikeda J, Yoshida T, Okuzaki D, Kokuda R, Kakumoto K, Takayama K, Inoue S, Morii E, Okada M.
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Journal Title
PLoS ONE
Volume: 8
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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