2014 Fiscal Year Annual Research Report
固体プラズマを利用した光応答性高分子の創生に関する研究
Publicly Offered Research
Project Area | Plasma medical innovation |
Project/Area Number |
25108516
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
黒澤 茂 独立行政法人産業技術総合研究所, 環境管理技術研究部門, 部門付 (30356951)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 固体プラズマ / メカノケミカル / 固相重合 / MPCポリマー / 光応答性 |
Outline of Annual Research Achievements |
体内の薬物分布を量的・空間的・時間的に制御するシステムは薬物輸送システム(DDS: Drug Delivery System)と呼ばれ、目的に応じて薬物の放出制御、吸収改善、標的指向化等の技術が研究されている。DDSにおいて薬物の運搬を担うカプセルなどの材料はドラッグキャリアーと呼ばれ、DDS開発において重要な課題の一つである。高分子はその分子サイズがナノスケールのオーダーであることから、DDSドラッグキャリアーに有用な材料として注目されている。さらには、親水性部と疎水性部からなる両親媒性ブロック共重合高分子は、自己組織化により数十~百nmにわたる種々のサイズの球状ミセルを形成できること、光応答性、pH応答性、生体適合性機能等の様々な機能を導入できることなどから、DDSドラッグキャリアーとして高い関心が寄せられており、高分子ミセル材料として知られている。高分子ミセルをドラッグキャリアーとして用いた時、"漏れ易さと保持効果”(EPR効果)によって腫瘍細胞に薬物を受動的に集積可能であるという大きな利点があることから、高分子ミセルは抗腫瘍薬物キャリヤーとして広く研究されている。 本研究では、プラズマを用いた反応の一つであるメカノケミカル重合法を利用した、光応答性やpH応答性を有する高分子ミセル材料の創製について検討した。得られた高分子ミセル材料の物性を検討した結果、光やpHに応答して薬剤の放出が可能であることから、ドラッグデリバリーシステムに用いるドラッグキャリアーとして有望であることが明らかになった。これらの高分子ミセル材料は、メカノケミカル重合法の特徴であるモノマーと高分子の反応を用いて得られたものであることから、メカノケミカル重合法の有用性を示すことができた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)