2014 Fiscal Year Annual Research Report
ダークステートを含めた感応性化学種の励起エネルギー準位構造の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Stimuli-responsive Chemical Species for the Creation of Functional Molecules |
Project/Area Number |
25109544
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
鎌田 賢司 独立行政法人産業技術総合研究所, 無機機能材料研究部門, 上級主任研究員 (90356816)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 感応性化学種 / ジラジカル性 / 電子状態 / ダークステート / 二光子吸収 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は新奇な結合様式を持つ感応性化学種について、最低励起状態近傍の電子励起状態のエネルギー順位構造を禁制遷移状態(ダークステート) も含めて明らかにすることを目的とする。このため、揺らぎ易い結合を持つ一重項ジラジカロイド(中間ジラジカル性)化合物など新しい結合様式を持つ種々の化合物について、二光子吸収スペクトル測定を行ってきている。 昨年度の結果より、開殻性と共に2つのラジカル中心の間のπ電子系の広がりが重要な因子であることが示された。そこでπ共役系が長くなるにつれてジラジカル性が増加するキノイダルオリゴチオフェン誘導体の2~4量体の二光子吸収スペクトル測定を測定した結果、π共役系が長くなるにつれ二光子吸収断面積は10倍以上増大するとともに、複数の二光子吸収ピークが現れた。最も長波長の二光子吸収ピークの遷移エネルギーは3量体以上で最低エネルギーの一光子吸収ピークの遷移エネルギーより低くなり、ダークステートが最低励起状態へと低下することが示された。 一方、昨年度近赤外領域で強い二光子吸収を示すことが見出された高周期典型元素を含むドナー置換リン-アザポルフィリンについて、測定波長域を拡大するとともに、異なる中心金属および置換基を持つものとの比較を行った。その結果、リンでは一光子と二光子スペクトルの形状はほぼ一致するのに対し、他の中心金属では、一光子と二光子スペクトルの形状は互いに異なり、また同波長域での二光子吸収断面積はリンに比べて1桁程度小さかった。これらの違いから中心金属にリンを持つアザポルフィリンはその電子状態に基づく特徴的な遷移特性を有することが明らかになった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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