2014 Fiscal Year Annual Research Report
母体の食変化と子の脳機能発達に関する病態神経科学研究
Publicly Offered Research
Project Area | Generation of synapse-neurocircuit pathology |
Project/Area Number |
25110739
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
和田 圭司 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所疾病研究第四部, 部長 (70250222)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 母体 / マウス / 脂肪酸 / 栄養 / 授乳 / スパイン / 脳機能発達 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに、母体の妊娠前から離乳までの高脂肪食摂取は、幼若期産仔海馬で酸化脂質の蓄積と神経新生低下、BDNF値低下、樹状突起分岐不全、記憶学習の低下を誘導することをマウスで見いだした。本新学術領域研究では、in vivo 2光子イメージングや脳スライス実験等による機能形態学的解析により、食を含む母体の環境変化が仔の脳機能発達や成長後の疾患罹患性に及ぼす影響を解析することにしている。 昨年度は、離乳後通常食を摂取した産仔マウスにおいても、週齢を重ねるごとに、海馬および内側前頭前皮質において、樹状突起スパインの数が減少し、スパインの成熟遅延が観察されたことを報告した。この結果からは、母体の高脂肪食摂取による影響が、病状(表現型)の検出には至らないまでも、スパインにおいて継続し、潜在的な神経機能異常が残存することが示唆する。 今年度は授乳期の栄養学的影響に焦点を当て、授乳期のみ高脂肪食を摂取した母体マウス産仔のスパインの動態について、昨年度同様の解析を加えた。結果については現在解析中である。また、代謝に関連して、高脂肪食負荷時の恒常性にリソソーム膜蛋白質であるLAMP2が重要な役割を担っている可能性を想定し解析を行った。さらに、脳・臓器間ネットワークの視点から内環境受容の神経回路学的解析を行った。具体的には肝臓を取り上げ、肝臓における代謝変化を受容する中枢神経回路基盤を解析した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Property of lysosomal storage disease associated with midbrain pathology in the CNS of LAMP-2-deficient mice.2015
Author(s)
Furuta, A., Kikuchi, H., Fujita, H., Yamada, D., Kabuta, T., Blanz, J., Saftig, P., Nishino, I., Wada, K., Uchiyama, Y.
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Journal Title
Am. J., Pathol.
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Age-dependent sensitivity to glucocorticoids in the developing mouse basolateral nucleus of the amygdala. Psychoneuroendocrinol.2014
Author(s)
Koppensteiner, P., Aizawa, S., Yamada, D., Kabuta, T., Boehm, S., Wada, K., Sekiguchi, M.
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Journal Title
Psychoneuroendocrinol.
Volume: 46
Pages: 64-77
DOI
Peer Reviewed
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