2014 Fiscal Year Annual Research Report
2次リンパ組織形成におけるマスター制御因子の同定
Publicly Offered Research
Project Area | Analysis and synthesis of multi-dimensional immune organ network |
Project/Area Number |
25111503
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
澤 新一郎 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80611756)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | リンパ節形成 / RANK |
Outline of Annual Research Achievements |
TNFファミリーサイトカインRANKLおよびその受容体RANK欠損マウスはリンパ節形成が阻害されるため、RANKL-RANKシグナルがリンパ節形成に重要な役割を果たすことが知られているが、その詳細な分子機構は明らかでない。 まず、RANK-EGFPレポーターマウスを作成し、リンパ節原基形成期におけるRANK発現細胞の同定を試みた。BACトランスジェニック技術を用い、Tnfrsf11a(RANK)プロモーターの下流でEGFPを発現するマウスを作成したところ、胸腺髄質上皮細胞、脳内マイクログリア、破骨細胞等の既知RANK発陽性細胞群特異的にEGFPシグナルが観察された。リンパ節原基においてはリンパ管内皮細胞およびLTi細胞にEGFP発現が認められ、リンパ節形成期におけるリンパ管内皮およびLTi細胞上のRANKシグナルの重要性が示唆された。 次に、血管内非細胞特異的にRANKを欠損するマウスを作成し、リンパ節形成を確認したところ、ほぼ全ての表在リンパ節を欠損した。一方、LTi細胞特異的にRANKを欠損するマウスではリンパ節形成は正常であった。 一方、リンパ節原基におけるRANKLの発現を免疫染色法で観察したところ、血球系細胞およびリンパ管内皮直下に存在する間葉系細胞にRANKL発現が認められた。リンパ球特異的にRANKLを欠損するマウスでは表在リンパ節の一部のみが欠損していた。間葉系細胞特異的なRANKL欠損マウスでは表在リンパ節の多くが欠損していた。 以上から、胎児リンパ節形成において、リンパ管内皮細胞と間葉系ストロマ細胞またはリンパ球系細胞間におけるRANK-RANKLシグナルが重要な役割を果たす事が明らかになった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Immune complexes regulate bone metabolism through FcRγ signalling2015
Author(s)
Negishi-Koga T, Gober HJ, Sumiya E, Komatsu N, Okamoto K, Sawa S, Suematsu A, Suda T, Sato K, Takai T, Takayanagi H.
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Journal Title
Nat Commun
Volume: 6
Pages: 6637
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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