2014 Fiscal Year Annual Research Report
胸腺上皮細胞の分化・形成に重要な核内酵素の同定とその機能解析
Publicly Offered Research
Project Area | Analysis and synthesis of multi-dimensional immune organ network |
Project/Area Number |
25111508
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
田中 芳彦 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (00398083)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 免疫学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 遺伝子 / 酵素 |
Outline of Annual Research Achievements |
胸腺におけるT細胞の分化は、教育の「場」を構築する胸腺上皮細胞によって担われており、自己寛容とT細胞レパトア形成に必須の役割をしている。例えば、胸腺髄質上皮細胞は胸腺細胞の自己反応性T細胞の除去を担っており、組織特異的抗原の発現は核内因子Aireによって制御されている。しかしながら、胸腺髄質上皮細胞の形成過程において、Aireの発現にTRAF6やNF-κBの関与が報告されているが、その詳細なメカニズムについては明らかにされていない。Jmjd6はJmjCドメインを有するリジン水酸化核内酵素である。研究期間中にJmjd6欠損マウスの解析により、以下の成果を得た。 1)胸腺皮質上皮細胞の分化と形成におけるJmjd6の役割を明らかにするために、胎仔胸腺器官培養したJmjd6欠損ならびに野生型胸腺を、OT-II Tgマウスなどの腎臓皮膜下に移植することで、胸腺皮質上皮細胞によるポジティグセレクションにおけるJmjd6の役割を検証したところ、Jmjd6欠損はポジティグセレクションに影響を及ぼさないことを見いだした。 2)リジン水酸化酵素Jmjd6が制御するターゲット分子の網羅的解析、ならびにそのシグナル経路の解析を行った。その解析結果から、Jmjd6がいくつかの分子の発現を制御しており、胸腺上皮細胞の分化・形成に関与している可能性が示唆された。また、リジン水酸化酵素活性に依存したものか検証したところ、その重要性を見いだした。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] DOCK5 functions as a key signaling adaptor that links FcεRI signals to microtubule dynamics during mast cell degranulation.2014
Author(s)
Ogawa, K., Tanaka, Y., Uruno, T., Duan, X., Harada, Y., Sanematsu, F., Yamamura, K., Terasawa, M., Nishikimi, A., Cote, J.F. and Fukui, Y.
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Journal Title
J. Exp. Med.
Volume: 211
Pages: 1407-1419
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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