2014 Fiscal Year Annual Research Report
場と動きの共鳴から出現する多細胞ダイナミクスの解析
Publicly Offered Research
Project Area | Cross-talk between moving cells and microenvironment as a basis of emerging order in multicellular systems |
Project/Area Number |
25111704
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
澤井 哲 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (20500367)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 走化性 / 粘菌 / cAMP / 適応応答 |
Outline of Annual Research Achievements |
粘菌細胞の集合は、静的なcAMP勾配ではなく、cAMPの動的な進行波への誘引によって引き起こされている。細胞が受ける空間的な勾配は常に一定ではなく、波が細胞を通過するごとに勾配の方向が反転してしまう。空間勾配を検知するだけでは、繰り返し反転する場に対して細胞は行ったり来たりしてしまい、一方向に進むことが難しいはずと考えられている。昨年度までの解析により、我々は、微小流路を用いて進行波刺激を再現する系を構築し、3分から10分で通過するcAMP波に対してのみ、波がやってくる方向へ一方向移動し、このことが濃度の時間変化が減少である際がフィルターアウトされる特性に由来していることを明らかにした。今年度は、この問題を引き継ぐかたちで、粘菌の集合ステージの後期における運動に注目し、これまでに明らかにしてきたフィルター特性では説明つかないことを明らかにした。とくに、細胞間接着の様式の重要性に着目し、微小流路系の勾配チャンバーの改良を進め、細胞の極性形成とその維持に関わる動態について詳しく解析した。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
-
-
-
-
-
[Presentation] 整流作用と細胞集合の協同性2014
Author(s)
澤井 哲
Organizer
第24回非線形反応と協同現象研究会
Place of Presentation
東京電機大学東京千住キャンパス(東京都足立区)
Year and Date
2014-12-06 – 2014-12-06
Invited
-
-
-
-
-
-
-
-