2014 Fiscal Year Annual Research Report
線虫C. elegansをもちいたライブイメージングによる細胞浸潤機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Cross-talk between moving cells and microenvironment as a basis of emerging order in multicellular systems |
Project/Area Number |
25111731
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
伊原 伸治 国立遺伝学研究所, 構造遺伝学研究センター, 助教 (70373272)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 浸潤 / 基底膜 |
Outline of Annual Research Achievements |
基底膜を介した細胞移動、つまり細胞浸潤に焦点を絞って研究を行う。研究課題では、線虫C.elegansを使って構築した実験モデルを用いて、細胞浸潤の実行に必要な遺伝子の同定及びその分子機構を明らかにする。細胞浸潤は古くから医学、生物学の重要な研究分野であるが、そのほとんどがin vitro実験系をもちいており、申請課題では、ライブイメージングと遺伝学を組合せて構築した線虫C. elegansのin vivo実験モデルをもちいて解析を行う。 細胞浸潤の全体像を明らかにするために、突然変異誘起剤(EMS)を用いて、細胞浸潤過程に異常を示す新規変異体、aid-1~6(Anchor cell invasion defect、アリルナンバー os148,os149 os150,os151,os152,os153)変異体を樹立した。すべて独立に獲得した変異体である。そのうちos149変異体の変異遺伝子を同定したところ、ネトリン受容体の変異であることがわかったが、残念なことにアンカー細胞の浸潤にネトリンが関与することは既にしられており、細胞浸潤に関与する新規遺伝子の発見には繋がらなかった。またターゲットスクリーニングにより、浸潤に異常を示す新規変異体SQV-2を同定した。SQV-2遺伝子は糖鎖の一つであるヘパラン硫酸の合成に必要なグリコサミノグリカン合成酵素の遺伝子をコードしており、SQV-2変異体では、約70%程度の細胞浸潤異常が観察されるが、コンドロイチン合成酵素の変異体であるSQV-5変異体は浸潤異常が観察されなかった。この結果はアンカー細胞の浸潤にヘパリン硫酸プロテオグリカンが関与することを示唆している。すでに発現細胞の確認、組織特異的に発現させるレスキュー実験をおこなっており、浸潤を制御する分子機構を明らかにして、論文を提出する予定である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] The Novel Secreted Factor MIG-18 Acts with MIG-17/ADAMTS to Control Cell Migration in Caenorhabditis elegans2014
Author(s)
Kim HS, Kitano Y, Mori M, Takano T, Harbaugh TE, Mizutani K, Yanagimoto H, Miwa S, Ihara S, Kubota Y, Shibata Y, Ikenishi K, Garriga G, Nishiwaki K.
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Journal Title
Genetics
Volume: 196
Pages: 471-9
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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