2014 Fiscal Year Annual Research Report
細胞選択的透過型ペプチドを応用した膵がん・がん間質の新規標的化DDS技術の開発
Publicly Offered Research
Project Area | Integrative Research on Cancer Microenvironment Network |
Project/Area Number |
25112716
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
近藤 英作 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30252951)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ドラッグデリバリー / ペプチド / がん間質 / 間葉系幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
硬癌(スキルスがん)を形成する頻度の高い悪性腫瘍は、治療学上一般に難治がんとして認識されており、腫瘍細胞の生物学的性質とともに豊富な間質構成分の存在がその要因として問題視されている。このがん間質の治療抵抗性に関与する理由としては、間質が組織内がん細胞への薬物浸透のバリアとなることの他に、がん-間質相互反応による腫瘍細胞側への増殖・浸潤・転移の促進効果などの影響が報告されている。本研究の最終目的は、新規制がん医療技術として、難治がん組織を構成する間質成分に対する治療学的標的技術の基盤を作ることにあり、そのためのバイオツールとしてがん間質に取り込まれる特殊機能ペプチドを獲得することを具体的な目標とした。そこでまず、がん間質構成分の中から制がんに有効な標的目標細胞を検索し、間質内に存在する間葉系幹細胞(MSC)が膵がんの増殖進展、浸潤に促進的に働くことを分子細胞学的に解析し、結果を得た。本研究期間における成果として、1.MSCとヒト膵がん細胞との共存下では、MMP-3, MMP-9, Amphiregrinの分泌亢進が可溶性分画に認められる。2.MSCフェノタイプ(CD105+, CD73+, CD29+, CD44+, CD45-, CD34-, CD31-)を示す間葉系細胞が実際のヒト膵がん患者腫瘍組織内に存在している。3.ヒトMSCに高度にシフトした吸収性を発揮する特殊機能ペプチド候補を獲得した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)