2014 Fiscal Year Annual Research Report
LRRK1による中心体複製サイクル/シリア伸長制御機構の解析
Publicly Offered Research
Project Area | Cilium-centrosome system regulating biosignal flows |
Project/Area Number |
25113512
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
花房 洋 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 講師 (00345844)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | LRRK1 / cilia / 中心体 / RPE1細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
ROCOファミリーキナーゼLRRK1はRas様GTPaseドメインとMAPKKK様キナーゼドメインを持つ分子量240kDaの巨大な分子である。近年ファミリー分子LRRK2がパーキンソン病原因遺伝子(Park8)であることが明らかとなり、臨床的にも注目を集めている。しかしLRRK1及びLRRK2の生理的機能に関してはあまりよくわかっていない。 申請者らはLRRK1が活性化したEGFRと複合体を形成し、キナーゼ活性依存的にEGFR細胞内トラフィック(早期エンドソームから後期エンドソームへの移行)を制御することを明らかにした(Nat. Commun. 2011, MBC 2012, JCS 2015)。また最近、LRRK1は中心体に局在し、M期中心体で活性化し、中心体の微小管形成活性に重要なことを見出した。M期中心体はスピンドル微小管の極として染色体分離などに機能している事が知られている。一方、間期中心体はG1/G0期シリア形成に重要である。そこで、シリア形成におけるLRRK1の機能を解析したところ、RPE1細胞でLRRK1をノックダウンするとシリアがectopicに形成されることを明らかにした。シリアは細胞がG0期からS期に再進行する際、退縮(disassembly)する必要がある。我々はLRRK1をノックダウンした細胞では、シリアのdisassemblyが阻害され、G0期からS期への再進行がおこらずG0アレストすることを明らかにした。このようにLRRK1は、細胞周期においてM期及びG1/G0期中心体で重要な機能を果たしている事を明らかにした。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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