2014 Fiscal Year Annual Research Report
シリア形成時の膜供給における細胞内極性輸送の役割の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Cilium-centrosome system regulating biosignal flows |
Project/Area Number |
25113517
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
原田 彰宏 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40251441)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 細胞内輸送 / ノックアウトマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
シリア(繊毛)の形成にはシリアが伸長するための膜の供給が重要である。シリアへの膜輸送(供給)に関わるタンパク質の中でも、細胞内の(特に頂端(apical) 面への)極性輸送を司る低分子量GTP結合タンパク質Rab8が重要とされているが、Rab8がどの組織でどんなシリアの形成に重要かは明らかでない。その解明のため、Rab8a, b の二重欠損(DKO)マウスを作成し、そのマウスの各種組織のシリアを解析し、シリアの異常の有無と組織の形態、機能に与える影響を解析した。DKOマウスは予想に反して、1次シリア(MEF,網膜、嗅上皮)、運動シリア(気管)で異常が認められなかった。そのため、DKOのMEFで更にRab8の類縁分子であるRab10,13をノックダウン(KD)したところ、Rab13をKDした場合にはシリアに変化が認められなかったが、Rab10をKDした場合にはシリアを持つ細胞の比率が低下した。そのため、Rab8a,b, Rab10の3つの分子が共同してシリア形成に働くと考えられた。これらの結果をまとめて、国際誌に報告した。また、Rab8に結合する分子(Rab8BP)がシリアに局在するため、Rab8BPの機能をRab8BPのKDやCRISPRによるKOマウスの作成を行っている。更に、Rab8BPの結合タンパクの探索も行っており、Rab8がRab8BPを介してどのようにシリア形成に関係するが解明中である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)