2013 Fiscal Year Annual Research Report
2つの新技術を応用したイメージング手法の確立
Publicly Offered Research
Project Area | Mutli-dimensional fluorescence live imaging of cellular function and molecular activity |
Project/Area Number |
25113702
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
三輪 佳宏 筑波大学, 医学医療系, 講師 (70263845)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 蛍光 |
Outline of Annual Research Achievements |
テーマ1)近赤外イメージングマウスの樹立 1-i)iRFP全身発現マウスの樹立 受精卵への遺伝子導入によって、全身性に強化型iRFPを発現するトランスジェニックマウスを樹立し、その発現状態をモニターした。ほぼ全身のあらゆる臓器で高発現しているラインと中程度に発現しているラインの2つを樹立できた。健康状態の長期モニタリングを継続中であるが、生後半年ぐらいまでは、とくに目立った健康状態の変化は見られないことが確認された。1-ii)iRFP floxマウスの樹立 それぞれの目的に合った細胞だけを特異的に近赤外光で光らせて、非侵襲イメージングに簡便に着手できるよう、creによってloxP部位での組換えが起こった細胞のみで強化型iRFPが発現するマウスの作成を進めた。遺伝子を構築してES細胞に導入し、発現の確認できたものを樹立した。これを受精卵に打ち込んで、キメラマウスを作成した。1-iii)TetデグラトンiRFPマウスの樹立 申請者のもつタンパク質分解調節システムであるTetデグラトンプローブを近赤外蛍光タンパク質に応用したプローブを作成したところ、極めて特殊な細胞内制御を受けていることを見いだしたので、より適切なプローブにするために性質の解析を進めた。 テーマ2)TsukubaGreenを応用した2分子間FRET検出技術の確立 25年度中にTG-HaloTagリガンドを合成し、HaloTagタンパク質のラベル化を実現した。また、FRETペアとして至適な赤色蛍光タンパク質を探索し、選択した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
近赤外イメージングマウスの樹立を目指す、テーマ1)のマウスの樹立および、その性質の解析については、完全に予定通りに進行させることができた。1-iii)TetデグラトンiRFPマウスの樹立については、新規蛍光タンパク質の新たな性質を見いだして、解析を開始した。当初予定ではプローブを完成させることにしていたが、今回見いだした性質を正しく把握することで、一層高度なイメージングに発展できる重要な知見なので、この点については、予定を変更し、さらに詳細な解析を進めることとした。 テーマ2)についても、当初の予定通りに順調に進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
マウスの樹立やTsukubaGreenの応用については、完全に予定通りに推移しており、今後もこの計画に従って進める。新規蛍光タンパク質で見いだされた特殊な性質については、今後の応用や発展につながる非常に重要で貴重な知見なので、新たにテーマに加えて、詳細な解析を徹底的に進めることとする。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] Novel ROSA26 Cre-reporter knock-in C57BL/6N mice exhibiting green emission before and red emission after Cre-mediated recombination2013
Author(s)
Hasegawa Y, Daitoku Y, Sekiguchi K, Tanimoto Y, Iijima S, Mizuno S, Kajiwara N, Ema M, Miwa Y, Mekada K, Yoshiki A, Takahashi S, Sugiyama F, Yagami K-I
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Journal Title
Exp. Anim
Volume: 62
Pages: 295-304
Peer Reviewed / Open Access
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