2014 Fiscal Year Annual Research Report
免疫担当細胞の活性化の可視化とそれを用いた免疫反応の解析
Publicly Offered Research
Project Area | Mutli-dimensional fluorescence live imaging of cellular function and molecular activity |
Project/Area Number |
25113708
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
安達 貴弘 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 准教授 (50222625)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 免疫応答 / B細胞 / シグナル伝達 / カルシウムシグナル / 生体イメージング / バイオセンサー / 自己免疫疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
細胞系譜特異的カルシウムバイオセンサーYC3.60を発現できるトランスジェニックマウスを用いたT細胞、B細胞、樹状細胞など免疫系の細胞特異的発現しているマウスについて、生体イメージングによる解析を行い、生きているマウス固体を用いた生体イメージングにより、カルシウムシグナルの検出に成功している。このうち解析の進んでいいるB細胞特異的にカルシウムバイオセンサーを発現するマウスを用いて、免疫や自己免疫疾患モデル系についてB細胞のカルシウムシグナルへの影響を検討した。免疫したマウスの脾臓では免疫により増殖したと考えられる細胞集団の一部の細胞に強いカルシウムシグナルが見られた。B細胞の抗原受容体からのシグナルを負に制御する抑制性共受容体CD22欠損マウスは、CD22の欠損のみでは自己免疫疾患の病態を示さなくても、カルシウムシグナルがみられる細胞が増加していた。また軽微な自己免疫を示すモデルマウス(C57BL/6lpr)マウスでは病態発症以前から恒常的に細胞内カルシウムの上昇した細胞の増加が顕著にみられた。これらのカルシウムバイオセンサーマウスの解析によりこれまで不明であった自己免疫疾患発症前からの変化を検出できることが明らかになり、病因・病態に寄与することが期待される。また、T細胞や樹状細胞においても生体イメージングによりカルシウムシグナルを検出するのに成功しており、自己免疫疾患のモデルマウスではT細胞においても恒常的な細胞内カルシウムの上昇がみられることが判明している。さらに、NK細胞特異的にカルシウムバイオセンサーを発現するマウスの作製も行っており、各種免疫細胞において生体内の動態のみならずカルシウムシグナルも検出できる系が整いつつある。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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