2013 Fiscal Year Annual Research Report
エンドカンナビノイド系と新規アラキドン酸カスケードのクロストーク
Publicly Offered Research
Project Area | Machineries of bioactive lipids in homeostasis and diseases |
Project/Area Number |
25116707
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北 芳博 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20401028)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 脂質メタボロミクス / アラキドン酸 / エンドカンナビノイド |
Outline of Annual Research Achievements |
予備検討により得られていた結果の追試を行い、MGL欠損マウスではLPS誘発性の発熱応答が見られなくなること、cPLA2α欠損マウスでは発熱応答が正常に誘発されることを確認した。MGL欠損マウスにおいて、PGE2の脳室内投与は野生型同様に発熱応答を引き起こすことを見出し、同マウスでは、LPS投与後の視床下部PGE2産生が野生型に比べて少ないことを見出した。 さらに、DGLα欠損マウスでは予想に反して、発熱応答が正常に起こることが明らかになり、発熱性のPGE2産生において、脳で2-AG産生と分解に関わる酵素としてそれぞれ主要なアイソザイムであると考えられるDGLとMGLが必ずしも協調的に働かないことが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成25年9月、発熱・疼痛モデルの実験結果を分析した結果、想定とは異なる差異が見られたため、これを確認するために新たにマウスを繁殖して追加実験を行う必要が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
新たにMGLおよびCB1のダブルノックアウトマウスを交配により作出、繁殖し、発熱応答を評価、エンドカンナビノイド系と発熱の関係を明らかにする。また、埋め込み体温計を用いて概日体温変動へのMGLの関与を検討する。
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Research Products
(2 results)