2013 Fiscal Year Annual Research Report
2-アラキドノイルグリセロールによるシナプス伝達調節とその異常
Publicly Offered Research
Project Area | Machineries of bioactive lipids in homeostasis and diseases |
Project/Area Number |
25116708
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
狩野 方伸 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授(移行) (40185963)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 神経科学 / 生理学 / 生理活性物質 / 脳・神経 / シナプス |
Research Abstract |
主要な内因性カンナビノイド(以下eCBと略す)であり、シナプスにおける逆行性シナプス伝達を担うことが知られている2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)について、平成25年4月25日までに以下の検討を行った。 1.シナプス可塑性の調節: 2-AGの合成酵素DGLαおよび2-AGの受容体であるCB1のノックアウトマウスの側坐核において、NMDA受容体を介するシナプス電流が変化し、シナプス可塑性に影響があるかについて、電気生理学的解析を開始した。 2.感覚情報処理: 2-AGシグナルが生後発達期の経験依存的な機能的神経回路形成と感覚情報処理に果たす役割について、大脳バレル皮質の受容野マップ形成を解析するための実験系の検討を行った。 3.情動: DGLαノックアウトマウスについて、痛みに伴う負の情動を評価するための行動実験のパラダイムを検討した。 4.記憶・学習: 2-AGの記憶・学習における役割について、海馬歯状回依存性の非連合学習課題である匂い馴化および空間馴化と、海馬CA1依存的学習であるトレース瞬目反射条件付けに焦点を絞り、DGLαおよびCB1のノックアウトマウスの行動解析と自由行動下での長期増強の解析を行う計画であった。さらに、DGLαノックアウトマウスの歯状回に、ウイルスベクターを用いて、DGLαを興奮性ニューロンまたは抑制性ニューロン特異的に発現させたマウスで、同様の解析を行うことも計画していた。そこで、具体的な事件パラダイムについての検討を行うとともに、ウイルスベクターの設計を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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