2014 Fiscal Year Annual Research Report
モーター超分子複合体の分子構築と運動制御機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Harmonized supramolecular machinery for motility and its diversity |
Project/Area Number |
25117503
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
豊島 陽子 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (40158043)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ダイニン / ダイナクチン / 超分子複合体 / 金ナノ粒子 |
Outline of Annual Research Achievements |
ダイニンもダイナクチンも、ともに巨大で複雑な構造をもつ超分子複合体であるが、それらの構造と両者の相互作用については明らかでないことが多い。本研究では、ヒトHEK細胞で発現した組換え体ダイニンと組換え体ダイナクチンについて、金ナノ粒子を部位特異的に標識し、電子顕微鏡で観察してサブユニットの位置関係を明らかにした。特に、ダイニンの尾部構造中の中間鎖、中間軽鎖、軽鎖の位置を特定した結果、従来想定されていたサブユニットの配向と順序が逆であることがわかった。また、ダイナクチンのサイドアームにヘッドから突出する繊維状構造(アンテナ)があることを発見した。このアンテナ部分は、ダイニン結合部位であることが知られているp150のCC1領域であると同定した。CC1はコイルドコイルの二量体が中央付近で折れ曲がり、逆並行の4量体を形成していることが示唆された。 このCC1部位の断片を作製して、ダイニンに対する影響を調べたところ、本来、ダイニンの運動連続性を高めると考えられているダイナクチンの効果とは逆に、ダイニンと微小管の親和性を弱めて、ダイニンを微小管から引き剥がす効果があることが見出された。この効果は、ダイナクチンp150のバリアントのうち、K-richドメインをもたないダイナクチン1Bについても見られることから、ダイナクチン複合体がもつ本質的な生理作用であることが示唆された。このことから、ダイナクチンは1AにみられるK-richドメインによる微小管への親和性の増加と、CC1ドメインによるダイニンの微小管への親和性の低下の、両方の側面をもつ複雑なレギュレーターであることがわかった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Autoinhibition and cooperative activation mechanisms of cytoplasmic dynein.2014
Author(s)
Torisawa, T., Ichikawa, M., Furuta, A., Saito, K., Oiwa, K., Kojima, H., Toyoshima, Y. Y.
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Journal Title
Nature Cell Biol.
Volume: 16
Pages: 1118-1124
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Structure of the entire stalk region of the dynein motor domein2014
Author(s)
Nishikawa, Y., Oyama, T., Kamiya, N., Kon, T., Toyoshima, Y. Y., Nakamura, H. and Kuris, G
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Journal Title
J Mol Biol,
Volume: 426
Pages: 3232-3245
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Formation of ring-shaped microtubule assemblies through active self-organization on dynein.2014
Author(s)
Ito, M., Arif Md. Rashedul Kabir, A.,M.,R. Inoue, D., Torisawa, T, Toyoshima, Y.Y., Sada1, K. & Kakugo, A
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Journal Title
Polymer J.
Volume: 46
Pages: 220-225
DOI
Peer Reviewed
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