2014 Fiscal Year Annual Research Report
パルミトイル化によるタンパク質機能調節と病態の分子機構
Publicly Offered Research
Project Area | Regulation of signal transduction by post-translational modifications and its pathogenic dysregulation |
Project/Area Number |
25117701
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
木原 章雄 北海道大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (50333620)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 脂質 / スフィンゴ脂質 / 脂質修飾 / パルミトイル化 / ゲラニルゲラニル化 / アルデヒドデヒドロゲナーゼ |
Outline of Annual Research Achievements |
タンパク質の翻訳後修飾の1つに脂質修飾がある。脂質修飾の中でも多くのタンパク質に見られるものとして,パルミトイル化,ミリストイル化,プレニル化(ファルネシル化とゲラニルゲラニル化),GPIアンカーが挙げられる。我々はこれまで,パルミトイル化を触媒するパルミトイルトランスフェラーゼ(DHHC1-22,24)の解析やスフィンゴシン1-リン酸受容体及び脂肪族アルデヒドデヒドロゲナーゼALDH3B1のパルミトイル化の解析を行ってきた。本研究ではALDH3B1以外のALDH3Bファミリーメンバー(ALDH3B2及びALDH3B3)の脂質修飾の有無とその役割の解析を行った。我々はALDH3Bファミリーメンバーがいずれも長鎖アルデヒドに対して高い活性を示すことを明らかにした。長鎖アルデヒドはスフィンゴ脂質の構成成分である長鎖塩基の代謝過程において産生され,ALDH3A2及びALDH3Bファミリーメンバーが代謝に関与している。我々はALDH3BファミリーメンバーがいずれもC末端のシステイン残基でゲラニルゲラニル化を受けていること,ALDH3B1のみがパルミトイル化も受けていることを見出した。ALDH3Bファミリーメンバーのゲラニルゲラニル化は長鎖アルデヒドに対する活性と膜局在に重要な役割を果たしていた。また,我々はALDH3B1とALDH3B3は細胞膜に局在しており,ALDH3B2は脂肪滴に局在していることを明らかにした。さらに我々はゲラニルゲラニル化以外に重要な残基として,ALDH3B3の細胞膜局在に働くC末端近傍のアルギニン残基,ALDH3B2の脂肪滴局在に働く2つのトリプトファン残基を同定した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)