2013 Fiscal Year Annual Research Report
環境ストレス耐性を付与するトランスポーターファミリーの網羅的解析
Publicly Offered Research
Project Area | Integrated analysis of strategies for plant survival and growth in response to global environmental changes |
Project/Area Number |
25119714
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
宮地 孝明 岡山大学, 自然生命科学研究支援センター, 准教授 (40550314)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | トランスポーター / ストレス耐性物質 / 植物 |
Research Abstract |
植物は様々な環境ストレスに対して、対応するストレス耐性物質を生合成し、標的部位へ輸送し、そこで生理作用するというストレス耐性化機構を備えている。これまで、生合成と生理作用の分子標的は明らかにされていたが、ストレス耐性物質を標的部位へ運ぶトランスポーターはほとんど不明なままであった。本研究課題は、我々が開発した普遍的なトランスポーター輸送活性評価法を用いて、新規ストレス耐性物質トランスポーターを同定し、その生理的意義を解明することを目的とする。 候補遺伝子をコードするトランスポーターを大腸菌に大量発現、可溶化・精製し、人工膜小胞に再構成し、ストレス耐性物質の輸送活性評価法を構築した。この中から、新しいストレス耐性物質トランスポーターを一つ同定することに成功した。さらに、このトランスポーターの発現・局在解析、及び、遺伝子破壊シロイヌナズナの表現型解析を実施した。このトランスポーターのストレス耐性化機構における生理的意義について新しい知見を得ており、研究は着実に進展している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ストレス耐性物質候補トランスポーターの輸送活性評価系を確立し、新しいトランスポーターの同定に成功したことから、研究はおおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに構築した輸送活性評価系を用いて、他のストレス耐性物質トランスポーターの同定を目指す。
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Research Products
(7 results)