2014 Fiscal Year Annual Research Report
生物規範工学にもとづくテクノロジーが創出する経済効果の分析
Publicly Offered Research
Project Area | Innovative Materials Engineering Based on Biological Diversity |
Project/Area Number |
25120504
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
馬奈木 俊介 東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (70372456)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 生物規範工学 / 技術開発投資 / プロジェクト評価 / リアルオプションアプローチ / DCF法 / 技術普及 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に収集した、生物規範工学を応用した企業による研究開発投資額などのデータを用い、それらの投資の収益性を、事業評価法を用いて推計した。より具体的にはこの技術の応用が活発な5産業(印刷産業・化学セラミック産業・金属産業・輸送用機器産業・繊維産業)の47企業のR&D事業について、リアルオプション・アプローチを用いて分析した。さらに頑健性を高めるため、ディスカウンテッド・キャッシュフロー分析も用いた。この中で、市場の外における条件について4つのシナリオ((他の条件を一定としたもとで)ENV1: 事業によって市場に導入された技術について、新規性が十分に高くない場合、 ENV2: 需要サイドの環境に対する意識が向上した場合 、 BIO1:市場全体で大きな技術革新があった場合、 BIO2: 市場全体の景気トレンドが上昇傾向にあった場合)について、感応分析を行った。この結果、産業全体での技術革新がない場合を除いて、5つのうちいずれの産業においても十分に大きい収益性を有している。しかし、その中でも化学産業における収益性が他産業よりも、化学・セラミック産業、輸送用機器産業においての収益性は大きく差を開ける形で高い。これにより、今後、バックキャスティングを応用した、新技術の開発、さらにそれらの市場普及を通じた需要サイドの技術に対する認知、製品レベルでの技術普及についてポジティブな展望が見えることが分かった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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