2014 Fiscal Year Annual Research Report
1細胞ホルモン分析による植物環境応答の細胞レベルの解析
Publicly Offered Research
Project Area | Environmental sensing of plants: Signal perception, processing and cellular responses |
Project/Area Number |
25120722
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
小柴 共一 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (80117704)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 一細胞 / 植物環境応答 / ホルモン分析 / アブシジン酸 / オーキシン / ジャスモン酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
本新領域において、公募班として参加し、これまで主にアブシシン酸(ABA)の一細胞質量分析による定量法の検討を行ってきた。乾燥処理前後のソラマメの葉から調製した粗抽出液を一細胞から得たサンプルと仮定し、一細胞分析法と同様にnano-ESI tipを用いて直接的に質量分析を行った。その結果、一般的な精製サンプルのLC-MS/MS分析と同様に、nano-ESI tipを用いた直接的な質量分析法で、乾燥に応答したABA量の増加を検出可能であることが明らかになった。また、これまで用いてきた高質量分解能を持つFT型質量分析器Orbitrap Velos Proに比べ、四重極型質量分析器TQ5500(AB SCIEX)の方がABAの検出感度が高く、乾燥処理前後の葉から調製した粗抽出液の直接的質量分析によりLC-MS/MS分析と近い値でABAを検出することが可能であることが明らかになった。一方で、これまでに一細胞からのサンプリングが困難であったが、nano-ESI tipの先端を折り径を大きくすることで細胞内容物が詰まりにくくなり、また主要脈付近の表皮細胞から効率的にサンプリングが可能であることが分かった。そこで実際に、乾燥処理前後の葉から得た一細胞サンプルを用いてTQ5500による直接的質量分析を行った。その結果、期待した通り乾燥処理後の葉から得た一細胞サンプルにおいて、乾燥処理前に比べて高い値でABAが検出された。また、ジャスモノイルイソロイシン(JA-Ile)に関しても同様の検討を行い、傷害処理を与えた部位付近の一細胞において、処理前に比べて高い値のJA-Ileを検出可能であることが明らかになった。これらの結果の主な内容を、Plant Cell Physiol.誌の本新領域に関する特集号に投稿し採択された。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
-
-
-
-
-
[Journal Article] YUCASIN is a potent inhibitor of YUCCA(s), a key enzyme in auxin biosynthesis.2014
Author(s)
Nishimura, T., K. Hayashi, H. Suzuki, A. Gyohda, C. Takaoka, Y. Sakaguchi, S. Matsumoto, H. Kasahara, T. Sakai, J. Kato, Y. Kamiya and T. Koshiba
-
Journal Title
Plant J.
Volume: 77
Pages: 352-366
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
-
-
-
-
-
-
-
-