2014 Fiscal Year Annual Research Report
神経軸索再生を制御する神経-血管ワイヤリング機構
Publicly Offered Research
Project Area | Vasculo-neural wiring and their interdependent crosstalk |
Project/Area Number |
25122703
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
長谷川 潤 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10332230)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 神経細胞 / 軸索 / 再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
私はこれまでに、マウス坐骨神経障害モデルにおいて、障害部位に血管内皮細胞が集積すること、また血管内皮細胞の機能を制御することが報告されているTissue inhibitor of metalloproteinase-3 (Timp-3)が障害部位で発現上昇することを見出した。これらのことから、血管内皮細胞が神経軸索障害児の軸索再生や炎症誘発に何らかの役割を果たしていることが考えられる。そこで本研究では、(1)軸索障害部位における血管内皮細胞の役割の解析、(2)軸索障害部位で発現するTimp-3の機能の解析、を行うことにより、神経軸索再生を制御する新しい分子メカニズムの解明を試みた。 本年度は、課題「末梢神経軸索再生における血管内皮細胞の重要性の解明」のために作製してきたトランスジェニックマウスのスクリーニングを行った。ゲノムPCRと免疫染色解析の結果、血管内皮細胞を誘導的に除去するトランスジェニックマウスのラインを構築できた。本マウスラインは、本研究で目的とした神経軸索再生における血管内皮細胞の役割の解析の他、様々な研究において利用価値が高いマウスツールである。 また、課題「末梢神経軸索障害部位におけるTimp-3の機能の解明」のためにマウス坐骨神経障害モデルを用いた解析を行った。その結果、Timp-3はマクロファージや血管内皮細胞の遊走を制御するとともに、再生中の神経軸索の成長円錐を制御することを見出した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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