2014 Fiscal Year Annual Research Report
血管-神経ガイダンスにおける共通分子実態の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Vasculo-neural wiring and their interdependent crosstalk |
Project/Area Number |
25122707
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
山岸 覚 浜松医科大学, 医学部, 助教 (40372362)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 神経軸索ガイダンス因子 / FLRT / Netrin |
Outline of Annual Research Achievements |
①軸索ガイダンス因子FLRT2の血管形成誘導について 昨年度、神経軸索ガイダンス分子FLRT2が血管内皮細胞(HUVEC)に対して反発作用を示すことを見出した。従って細胞内シグナル伝達経路を解析するため、この反発作用がUnc5B受容体を介した応答であるかどうかを解析した。Unc5Bリガンドトして知られているRobo4が機能しない細胞内ドメインを欠損したドミナントネガティブ型Unc5B受容体を発現した内皮細胞を用い、FLRT2に対する応答性を解析した。その結果、予想に反し、ドミナントネガティブ型でもFLRT2の反発作用を受けることが明らかとなった。この結果はFLRT2による内皮細胞への反発作用がUnc5Bを介さない可能性を示唆している。また、FLRT2が血管内皮細胞へとエンドサイトーシスされる際、どのような小胞に取り込まれているかを解析した。その結果、一部後期エンドソームに取り込まれていることが確認された。
②新規ガイダンス因子Netrin-5について 血管ー神経ガイダンスの共通分子実態を見出すため、新規ガイダンス因子の同定を試みた。Netrin-1に対するホモロジー解析により、新規ガイダンス因子Netrin-5を見出した。Netrin-5のC末端に対する抗体を作成し、発現パターンを解析した。その結果、成体齧歯類において神経新生に関わる海馬歯状回及び側脳室下帯・吻側移動経路・嗅球で強い発現が見られた。中でも、ニューロブラストとtransient amplifying cellsに発現が見られる。一方、神経幹細胞やアストログリア細胞では発現が見られなかった。また、一部の血管内皮細胞にも発現が見られたことから、Netrin-5は血管・神経発生を制御する新規ガイダンス因子である可能性が考えられる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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