2014 Fiscal Year Annual Research Report
大脳新皮質層形成における発生期酸素濃度の影響とその分子メカニズムの解明
Publicly Offered Research
Project Area | Neural Diversity and Neocortical Organization |
Project/Area Number |
25123715
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
堅田 明子 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00615685)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 細胞分化 / 低酸素 |
Outline of Annual Research Achievements |
哺乳類に特徴的な6層からなる大脳新皮質は、高等生物における複雑な脳機能を理解する上で最も重要な領域である。大脳新皮質を構成する様々なサブタイプのニューロンは、胎生期に共通の神経幹細胞から、まず深層ニューロンが、次いで脳表層に存在する浅層ニューロンが順次産生され、個々のニューロンが定められた移動パターンを示すことで層構造が形成される。しかし、現在においても、神経幹細胞が時系列依存的に深層ニューロンから浅層ニューロンへと分化能を変化させるスイッチング機構には不明な点が多い。研究代表者は、胎仔脳内が一般的な細胞培養で用いられる大気酸素濃度(21%)と比較して、低酸素状態(1-3%)であることに注目し、大脳新皮質の神経発生における酸素濃度の影響を解析した。 初年度には、ES細胞と単離神経幹細胞を用いたin vitro培養系において、低酸素濃度下でのニューロン分化では、通常酸素濃度と比較して、浅層ニューロンへの分化効率が上昇することを見出した。 また最終年度には、子宮内電気穿孔法を用いて、生体においても実際に低酸素誘導因子HIF1が浅層ニューロンに特異的なSatb2の遺伝子発現に関与することを見出した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)