2013 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪滴蓄積制御におけるグアニリン/GC-C発現マクロファージの役割
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular Basis and Disorders of Control of Apetite and Fat Accumulation |
Project/Area Number |
25126721
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
伊達 紫 宮崎大学, フロンティア科学実験総合センター, 教授 (70381100)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | グアニリン / GC-C / マクロファージ / 肥満 / 高脂肪食耐性 / 脂肪蓄積制御 |
Research Abstract |
申請者が作出したマクロファージ特異的グアニリン/GC-Cダブルトランスジェニックラットは、高脂肪食に耐性を示す。そこで平成25年度は、同Tgラットの代謝特性およびマクロファージの機能特性を解析した。Tgラットを普通食で飼育しても、体重差は認められないが、高脂肪食で飼育するとTgラットの体重は野生型(WT)ラットに比べ有意に低値であった。同Tgラットのエネルギー消費は増大しており、脂肪肝や耐糖能異常も見られなかった。また、腹腔内マクロファージのM1およびM2マーカーを検討したところ、Tgラットのマクロファージでは、炎症により増加するM1マーカーの発現が低値であった。これら研究結果より、グアニリン/GC-C Tgラットは、脂肪摂取による炎症を阻止する機構が作動することにより、肥満を回避している可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
マクロファージ特異的グアニリン/GC-C Tgラットの代謝特性およびマクロファージの性質に関する研究は、当初の予定通り遂行できた。さらに、次年度に予定しているグアニリン/GC-C発現マクロファージが産生分泌する脂肪滴蓄積制御物質探索のためのアッセイ系も確立している。これらの系を用いて、グアニリン/GC-C発現マクロファージの培養液からの液性因子同定をすでに進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
グアニリン/GC-C発現マクロファージの培養液からペプチド画分を回収し、得られたペプチド画分を含む培養液で脂肪細胞を培養する。脂肪細胞の脂肪滴蓄積状況や脂肪合成に関与する因子の遺伝子発現を指標に、脂肪滴蓄積制御に機能する生理活性ペプチドの同定を目指す。さらに、マクロファージにおけるグアニリン/GC-Cの発現調節機構についても検討を進める。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Involvement of guanylin and GC-C in rat mesenteric macrophages in resistance to high-fat diet.2013
Author(s)
Akieda-Asai S, Sugiyama M, Miyazawa T, Koda S, Okano I, Senba K, Poleni PE, Hizukuri Y, Okamoto A, Yamahara K, Mutoh E, Aoyama F, Sawaguchi A, Furuya M, Miyazato M, Kangawa K, Date Y
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Journal Title
J Lipid Res
Volume: 54
Pages: 85-96
DOI
Peer Reviewed
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