2014 Fiscal Year Annual Research Report
オレキシン神経回路のヒストン脱アセチル化酵素を介した摂食行動制御の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular Basis and Disorders of Control of Apetite and Fat Accumulation |
Project/Area Number |
25126725
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
船戸 弘正 東邦大学, 医学部, 准教授 (90363118)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 機能神経解剖学 / 摂食行動 / エピジェネティクス / 神経ペプチド / 肥満 |
Outline of Annual Research Achievements |
摂食行動は、オレキシンやメラニン凝集ホルモン(MCH)など複数の神経細胞集団からなるネットワークによって制御されている。この摂食行動やエネルギー代謝を制御する神経回路の働きは、養育環境、摂餌内容、ストレス、運動等の環境要因によって変化する。視床下部外側野に限局して発現する神経ペプチドであるオレキシンは摂食行動、睡眠覚醒行動、報酬行動、エネルギー代謝など多岐にわたる行動制御に関わっている。広義の環境要因が摂食行動やエネルギー代謝に影響を与えることは知られているが、その分子機構は明らかではない。オレキシンと同様に視床下部外側野に発現する神経ペプチドであるメラニン凝集ホルモン(MCH)も摂食行動やエネルギー代謝に関わっており、オレキシンとの相互作用を示す報告がある。オレキシン、MCHとも遺伝子改変マウスを複数の研究者が取り扱ってきたが必ずしも一致した報告がなされていないことから、もっとも妥当な結論を得るのにメタアナリシスが必要になる。まずMCHについて、MCH欠損では抗肥満やエネルギー産生亢進が最も強い因子として抽出された。この結果は論文として発表した。また、オレキシン受容体シグナルの下流にmTOR複合体1があることを培養細胞および遺伝子改変マウスを用いた多数の実験から明らかにした。この結果も論文として発表した。ヒストン脱アセチル化酵素HDAC発現を変化させるウイルスベクターは、作成方法の改善によって安定して高いタイターのベクターが得られている。マウス実験でのデータを収集解析している。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] Identification of a single nucleotide substitution specific to the Sleepy mutant mouse pedigree by linkage analysis and whole exome sequencing2014
Author(s)
Hiromasa Funato, Chika Miyoshi, Makito Sato, Aya Ikkyu, Noriko Hotta, Miyo Kakizaki, Satomi Kanno, Kanako Harano, Fuyuki Asano, Tomoyuki Fujiyama, Tomohiro Suzuki, Shigeraru Wakana, Masashi Yanagisawa
Organizer
Neuroscience 2014
Place of Presentation
米国Washington DC
Year and Date
2014-11-17
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