2014 Fiscal Year Annual Research Report
モデルマウスを用いた新規摂食・脂肪蓄積調節遺伝子の機能解明
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular Basis and Disorders of Control of Apetite and Fat Accumulation |
Project/Area Number |
25126727
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
高田 豊行 国立遺伝学研究所, 系統生物研究センター, 助教 (20356257)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 肥満 / 過食 / マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者はこれまでに、C57BL/6J(B6)を遺伝的背景にして、日本産野生由来MSM/Ms(MSM)系統の染色体を置換して作製したコンソミック系統の表現型解析から、過食/肥満を示すB6-Chr13T系統(以降C13Tと表記)を見いだしている。 本研究では、C13Tの各種遺伝解析から同定した、機能未知の過食/肥満関連候補遺伝子を対象に、当該遺伝子の多型(変異)と、過食および肥満との関連について調査し、当該遺伝子の変異動物や遺伝子改変動物が、ヒト摂食および脂肪蓄積研究のモデルとして有効か否かについて検討した。 当該遺伝子は、選択的スプライシングフォームが報告されている。C13TのMSM型アレルは、塩基置換によりSTOPコドンが生じていることが示唆されたが、スプライスフォームの全貌は未知であった。新学術領域研究「ゲノム支援」の支援により、一分子リアルタイムDNAシーケンサによる遺伝子発現解析を行い、表記スプライシングフォームの弁別を行うためのデータを得た。同解析から遺伝子発現差をコントロールと比較するためのデータも得た。 候補遺伝子を遺伝子改変により破壊した動物(以降KOマウスと表記)も用い、2型糖尿病様病態との関連も検討した。KOマウスもC13Tと同様に、加齢および高脂肪食付加で肥満を示すことを明らかにした。解剖学的観察、血液生化学による表現型収集に加えて、IPGTTおよびITTを行い、高脂肪食付加により耐糖能およびインスリン感受性の悪化を示すことも明らかにした。 CRISPR-Cas9システムによる遺伝子破壊およびSNP導入系統の作製を行った。標的遺伝子に変異および希望する塩基置換が導入された動物はライン化し、摂食および肥満に関する検証を行った。以上、C13Tおよび各種遺伝子改変マウスが、ヒト摂食および脂肪蓄積研究のモデルとして有効であることを示唆するデータを得た。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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