2013 Fiscal Year Annual Research Report
視覚の時間応答性を考慮した光沢のきらめき再現手法の研究
Publicly Offered Research
Project Area | Integrative studies of neural mechanisms and advanced information technologies for perception of material and surface qualities |
Project/Area Number |
25135707
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
津村 徳道 千葉大学, 融合科学研究科(研究院), 准教授 (00272344)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 質感 / 光沢 |
Research Abstract |
近年,ディジタルカメラにはホワイトバランス機能が搭載されており,どのような色温度の光源下で被写体を撮影しても,撮影画像から光源の種類を推定することで,肉眼で見た際と同じ色となるように補正を行うことができる.しかしながら,被写体の見えを正しく表現するためには,任意の光源下において,被写体の色だけではなく材質感を適切に記録,表現する必要がある.被写体の材質感は物体表面の反射特性に依存するため,撮影画像から反射特性を推定し,適切な材質感となるような補正を行う必要があると考えられるが,通常のディジタルカメラで得られる1枚の撮影画像から反射特性を求めることは,極めて困難であった. 一方,近年,撮影後に焦点位置を変更できるLight Fieldカメラが注目されており,一般的に市販され,携帯電話に搭載可能なほど小型化も進んでいる.Light Fieldカメラでは,一度の撮影で,入射する光線の強度,位置,方向,全ての情報を取得できるため,これらの情報を用いることで任意の視点,焦点位置の画像を作成することができる. そこで,本研究では,Light Fieldカメラにより得られる多焦点画像において,焦点位置の変化に伴う,被写体の光沢部の周波数特性変化が,反射特性に応じて異なることに着目し,被写体の反射特性の推定を行った.また,推定された反射特性に基づき,様々な光源下において,被写体の材質感が適切となるような画像補正法を検討した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
計画以上の進展し,ライトフィールドカメラを用いて,物体の光沢を表す双方向反射特性と等価な,鏡面点広がり関数を計測することが出来た.
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度,新たに構想を得たオートアペアランスバランスの基本となる,主観評価実験を勢力に行い,インパクトの高い学術論文誌に投稿したい.
|
Research Products
(1 results)