2014 Fiscal Year Annual Research Report
BSDFデータに基づく感性的質感の推定と表現
Publicly Offered Research
Project Area | Integrative studies of neural mechanisms and advanced information technologies for perception of material and surface qualities |
Project/Area Number |
25135732
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
長田 典子 関西学院大学, 理工学部, 教授 (50368453)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 感性情報学 / 計測工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では感性的質感に関する体系的な評価モデルを確立し,光学特性から感性的質感を推定したり逆に所望の感性的質感から必要な物理特性を特定しCG表現したりする技術を実現することを目指してきた. まず素材の印象と物理特性の関係を階層的に表現するための感性的質感評価モデルに関する研究では,織布のBSDFデータに対しPCAを行い,BRDFから3因子とBTDFから2因子を抽出した.これらはそれぞれ拡散反射成分,正反射成分,織り構造成分,拡散透過成分,正透過成分と解釈された.印象評価実験では,プレ実験を経て収集された柔らかい,軽やか,ふんわりした等14 語を用いた評価結果を因子分析し,静止条件では薄厚感,ぼやけ感,なめらか感,ソフト感の4 因子,動き条件では同様に3 因子を抽出した.さらに感性価値要因に関する評価語には,美しい,高級感のある,上品な,清潔な,涼しげな,好き,素朴な,親しみのある等の11 語を用い,印象評価要因および物理要因との関係を求め3層のモデルを構築した.印象要因層のない2層モデルを構成し相関関係を比較したところ,印象要因を介する3層モデルにおいて,より高い相関がみられた.本結果よりBSDFデータと印象や感性価値要因といった感性的質感との関係をモデル化でき,モデルをCG制作や質感推定に応用できるなど本方法の有効性を示すことができた. 本方法は,実利用事例として化粧料,金属素材,インテリア材等の開発に用いられた.とりわけ化粧料の開発においては,前年度に引き続き,真珠の光学現象を段階的に変化させた複数の人の顔のCG画像に対して100名規模の実験協力者による評価を実施した.その結果「透明感」や「肌色の好み」等で個人特性との相関が見いだされた.本結果とCGシミュレーションを統合し,所望のベースメーク料のBSDF特性を特定し,実際にこのBSDF特性を持つ化粧料の開発に成功した.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] パッケージデザインにおける高級感と物理特徴量に関するモデル構築2014
Author(s)
李奈栄, 武藤和仁, 白岩史, 飛谷謙介, 中島加恵, 片平建史, 長田典子, 岸野文郎, 荷方邦夫, 荒川薫, 石井敢歩, 築山文彦, 小林伸次
Organizer
平成26年度日本人間工学会 中国・四国支部, 関西支部合同大会
Place of Presentation
岡山県立大学(岡山県)
Year and Date
2014-12-13
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