2015 Fiscal Year Annual Research Report
脂質関連内因性分子の新機能発掘と調節
Publicly Offered Research
Project Area | Chemical Biology using bioactive natural products as specific ligands: identification of molecular targets and regulation of bioactivity |
Project/Area Number |
26102728
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
上杉 志成 京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 教授 (10402926)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ケミカルバイオロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、脂質関連内因性分子の新機能を発掘し、分子標的を同定し、その新機能を人工的に調節することである。脂質関連内因性分子という天然物を出発点として、標的タンパク質の生物機能を理解し、最後に合成化学によって内因性分子を模倣する人工分子を創製する。つまり、「ケムーバイオーケム」の研究展開を脂質関連内因性分子で実践する。平成27年度では以下の成果をあげた。 (1)具体的な脂質内因性分子研究の例として、独自先行研究をすすめた。スクリーニングにより、ビタミンD誘導体の新しい機能を発見した。平成27年度はケミカルバイオロジー技術と細胞生物学を融合することで、25ヒドロキシビタミンD3の直接の標的の一つがSCAPであることがわかった。この相互作用によって、SCAPがユビキチン化されて、プロテアゾーム分解される。SCAPが分解されると、続いてSREBPを分解することがわかった。これらの成果をまとめ、現在論文投稿中である。 (2)水酸化ビタミンD3のSREBP阻害機能のみを選択的に模倣する合成化合物のプロトタイプを得た。誘導体展開を行い、優れた化合物を得た。これらの人工ビタミンDはPCT出願し(PCT/JP2015/006462)、米国のベンチャー企業へ導出した。 (3)領域研究協力者の理研吉田主任研究員に脂質関連内因性分子ライブラリー(約300化合物)を配布し、アシルドーパミンがHIF-1αを活性化することを発見した。詳細な解析の結果、アシルドーパミンの標的を決定した。 (4)領域内の三尾らのグループと、ワサビ成分の受容体であるTRPA1受容体について共同研究を続行した。この共同研究の成果をJACS誌に報告した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(25 results)
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[Journal Article] A potent and site-selective agonist of TRPA1.2015
Author(s)
Takaya, J., Mio, K., Shiraishi, T., Kurokawa, T., Otsuka, S., Mori, Y., Uesugi, M.
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Journal Title
J. Am. Chem. Soc.
Volume: 137
Pages: 15859-15864
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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[Presentation] くすりの形2015
Author(s)
上杉 志成
Organizer
京都大学化学研究所 第18回高校生のための化学
Place of Presentation
京都大学宇治キャンパス(京都府宇治市)
Year and Date
2015-07-25
Invited
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