2014 Fiscal Year Annual Research Report
有機触媒および光電子移動触媒を協奏的に利用したエナンチオ選択的分子変換反応の開発
Publicly Offered Research
| Project Area | Advanced Molecular Transformations by Organocatalysts |
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| Project/Area Number |
26105725
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| Research Institution | Nagoya University |
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Principal Investigator |
三宅 由寛 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00347270)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 光誘起電子移動 / 有機触媒 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
申請者らは最近、光誘起電子移動を用いたアミンやα-シリルアミンの電子不足アルケンへの付加反応の開発に成功している。本反応は光電子移動触媒を用いる事で基質の参加と還元の両方を行う「redox-neutral」な変換反応であり、熱的な反応系で達成されてこなかった骨格変換への展開が期待できる。今年度はα-シリルアミンの活性化に基づくフラーレンへの付加反応の開発に成功した。この手法ではこれまで合成することが困難であったフラーレンとアミンとを含むドナー・アクセプター型分子の簡便な合成法となるため有用である。また、二級のα-シリルアミンと電子不足アルケンとの反応により含窒素複素環の構築法の開発にも成功した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前述したように光誘起電子移動を鍵とする新規な反応の開発には成功しているが、有機触媒と組み合わせた選択的反応の開発はあまり進行していない。これはアクセプターとなる電子不足アルケンと有機触媒との最適な組み合わせが見つけられていないことが原因である。
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| Strategy for Future Research Activity |
前述した問題点を解決するために現在、種々の電子不足アルケンと有機触媒との相互作用の強さについて検討を行っている。今後はその知見を基に新規反応の開発を行っていく。
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