2014 Fiscal Year Annual Research Report
インクジェットLbL法による多機能性3次元皮膚モデルの高速構築と複合的機能発現
Publicly Offered Research
Project Area | Hyper Bio Assembler for 3D Celluler Innovation |
Project/Area Number |
26106717
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松崎 典弥 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (00419467)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 組織工学 / 三次元皮膚モデル / 細胞プリント / 多機能性 / 再生医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、「細胞プリントによる皮膚モデルの高速構築」と「複合的機能発現の予備実験」に取り組んだ。 「細胞プリントによる皮膚モデルの高速構築」では、これまでの知見を基に、細胞プリントを安定に行うことができる分散安定剤を作製した。これにより、長時間細胞を安定にプリントすることが可能となった。また、血管内皮細胞やリンパ管内皮細胞を描画し、その構造を長期間維持可能な手法を考案した。さらに、表皮細胞の培養と分化誘導の最適化を行うことで、生体の表皮層に近い構造と分化マーカーの発現が可能となった。以上より、皮膚モデルの高速構築に必要な基本技術を確立することに成功した。 「複合的機能発現の予備実験」では、目標とする複合的な機能発現の予備実験として、手動で作製した機能性真皮モデルを用いて検討を行った。具体的には、開口型の毛細血管網構造を作製し、モデル薬剤の分子量や分子サイズの透過性への影響を明らかにした。また、開口型毛細血管網の血球細胞やがん細胞の透過や浸潤性についても明らかにすることが可能であった。
以上より、本年は当初の予定通り研究を順調に推進できたと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画どおり研究を進めることができているため。 「細胞プリントによる皮膚モデルの高速構築」において、当初の予定通り、高速構築に必要とされる基本技術を確立することができた。これにより、次年度も滞りなく研究を推進可能である。「複合的機能発現の予備実験」においても計画通り研究を進めることができた。また、次年度行う予定であったがん細胞の浸潤についても一部前倒しで研究を進めることができた。 以上より、おおむね順調に研究が進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
現状で特に問題は発生していないので、今後も計画通り研究を推進する予定である。
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Research Products
(13 results)
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[Presentation] 立体臓器開発2014
Author(s)
松崎典弥・明石 満
Organizer
JST-CRDSバイオナノ分野俯瞰ワークショップ
Place of Presentation
JST東京本部別館
Year and Date
2014-08-28 – 2014-08-28
Invited
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