2015 Fiscal Year Annual Research Report
生体環境を模倣するマイクロカプセル培養技術と高速カプセルソーティング技術の開発
Publicly Offered Research
Project Area | Hyper Bio Assembler for 3D Celluler Innovation |
Project/Area Number |
26106724
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Research Institution | Tohoku Institute of Technology |
Principal Investigator |
鈴木 郁郎 東北工業大学, 工学部, 准教授 (90516311)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | Cell ball / ソーティング / 神経細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
セルソーターは細胞精製に必須な手法であるが、シャーレから剥がす際に死んでしまったり、本来の機能が失われてしまう接着細胞をダメージレスに分離回収することはできない。また、これまでのセルソーティングは,酵素処理などによりバラバラされた細胞懸濁液中の球形細胞を対象にしており、生体組織にある細胞状態を必ずしも反映しているとは言えない。本研究では、接着細胞をシャーレから剥がすことなく、生体環境に近い状態でダメージレスにフローサイトメトリー解析およびソーティングできる技術開発を目的とした。本年度は、生体材料で作製した粒子表面および内に接着細胞を培養するCell ball技術を開発し、マイクロ流路型セルソーターと組み合わせることで、Cell ballのまま分離回収する技術を開発した。具体的には、コラーゲン粒子の表面にヒトiPS細胞由来神経前駆細胞、ラット初代神経細胞、ヒトがん細胞を培養することに成功し、シナプス形成やCa2+オシレーションなどによる機能を確認した。また、コラーゲンゲル粒子内に細胞を内包したオイルフリーのカプセル化技術を開発し、カプセル内における神経ネットワーク形成、がん環境モデルの作製に成功した。マイクロ流路型セルソーターを用いて、フローサイトメトリー解析を行ったところ、マーカーによる分画が明確に現れ、特定のCell ballのみを分離回収することに成功した。回収後のCell ballをシャーレに接着させて再培養したところ、単一Cell ballから細胞が増殖することが確認できた。これら結果により、Cell ballソーティング技術による接着細胞のハイスループット解析および細胞精製ができることがわかった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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