2015 Fiscal Year Annual Research Report
ナノ核酸デバイスを用いた自然免疫応答発現機構の網羅的解析
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular Science for Nanomedicine |
Project/Area Number |
26107713
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
南川 典昭 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 教授 (40209820)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 自然免疫応答 / siRNA / 核酸デバイス / 分子認識機構 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. WBAによる自然免疫応答の評価:ナノ核酸デバイスをセンス鎖中央部分(siR1)、アンチセンス鎖5'末端部分(siR2,4など)ならびにセンス鎖5'末端部分(siR3,5など)に導入したsiRNA(12種類、計24本)を合成し、これらについてWBAを行ない、自然免疫応答変化を評価した。平成26年度の研究結果として、siR1, 2および4においては顕著なTNF-α誘導量変化が観察されないのに対し、センス鎖5’末端付近に3Br-deAを導入したsiR3および5では自然免疫応答の増強が観察されることを明らかとした。そこで平成27年度は、TLRシグナルのカスケード阻害剤であるchloroquine存在下、再度WBAを実施した。その結果、いずれのナノ核酸デバイス導入siRNAを用いた場合にも、自然免疫応答の賦活化はほとんど観察されないことが明らかとなった。すなわち、siRNAにより惹起される自然免疫応答の発現にはTLRが大きな役割を担っていると考えられ、WBAにおける活性変化はTLR7/8との相互作用による影響を強く受けていることが示唆された。 2. WBAにより観察された自然免疫応答変化をもたらす鍵となるパターン認識受容体を同定すべく、光捕捉型ナノ核酸デバイスの開発を検討し、デアザ部位に光反応性基であるトリフルオロジアジリン基を導入した新しいナノ核酸デバイスの合成法を確立した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)