2014 Fiscal Year Annual Research Report
PSS-SOI高分解能検出器の開発および応用
Publicly Offered Research
Project Area | Interdisciplinary research on quantum imaging opened with 3D semiconductor detector |
Project/Area Number |
26109502
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
島添 健次 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70589340)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | コンプトンカメラ / 陽電子 / 電子トラッキング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究においては(A)PSS-SOI検出器の応答評価 (B)高感度陽電子医療プローブへの適用 (C) SOI-GAGG電子トラック型コンプトンカメラの開発を目的に行ってきた。(A)に関してはSOIの光応答評価を行い、表面の電極層などの不感層により光への応答が充分ではないことを確認した。現在改良のため電極部分の透明電極への変更の検討およびSi層の薄膜化の検討を行っている。(B)に関しては陽電子プローブ用途として10mm径以下のプローブの作製を行った。 来年度は試作したプローブの評価を行い高感度化をすすめる。 (C)に関してはSOIを用いた世界で初めての電子トラッキング型のコンプトンカメラの試作を行った。またSOIを用いたコンプトン散乱電子飛跡のトラッキングが可能であることを確認した。これによりコンプトンカメラの高度化への道筋を得た。今後更に詳細な解析を進めコンプトンカメラとしての完成を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究においては(A)PSS-SOI検出器の応答評価 (B)高感度陽電子医療プローブへの適用 (C) SOI-GAGG電子トラック型コンプトンカメラの開発を目的に行ってきた。(A)に関してはSOIの光応答評価を行い、表面の電極層などの不感層により光への応答が充分ではないことを確認した。現在改良のため電極部分の透明電極への変更の検討およびSi層の薄膜化の検討を行っている。(B)に関しては陽電子プローブ用途として10mm径以下のプローブの作製を行った。 (C)に関してはSOIを用いた世界で初めての電子トラッキング型のコンプトンカメラの試作を行った。またSOIを用いたコンプトン散乱電子飛跡のトラッキングが可能であることを確認した。これによりコンプトンカメラの高度化への道筋を得た。以上により極めて順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
(A)PSS-SOI検出器の応答評価 に関しては現在までに開発されているSOI素子は主にX線用途に特化しており、光センサ用途には向いていないことが判明したため、現在光センサ用途として利用可能な新たなSOIセンサの試作を行っているところであり、試作したデバイスの評価を行い光への応答性を確認する。(B)に関しては小型の医用プローブの作製までを本年度までに行ってきた。今後(C)コンプトンカメラの試作で行っている、FPGAによるコインシデンスシステムを利用しガンマ線を用いた高感度化の評価をすすめる。(C)の電子トラッキング型のコンプトンカメラに関しては現在初期的なイメージの取得まで行ってきたが、今後SOIを用いた電子トラッキングによる感度の向上や多核種のイメージング試験などをすすめ、高分解能ガンマカメラの製作をすすめる。また国際学会等での発表および論文化をすすめる。
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