2015 Fiscal Year Annual Research Report
コンドロイチン・ヘパラン硫酸合成酵素発現ネットワーク‐神経再生・発生・機能相関‐
Publicly Offered Research
Project Area | Deciphering sugar chain-based signals regulating integrative neuronal functions |
Project/Area Number |
26110703
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
武内 恒成 愛知医科大学, 医学部, 教授 (90206946)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 神経再生 / コンドロイチン硫酸 / 神経可塑性 / 神経糖鎖 |
Outline of Annual Research Achievements |
中枢神経系の発生・回路形成、および神経の成熟過程にコンドロイチン硫酸プロテオグリカン(CSーPG)をはじめとするグリコサミノグリカンが多方面から機能する。中枢神経が損傷を受けたのちには、CS-PGが神経再生の阻害因子として損傷後修復を抑えてしまうことが、脊髄損傷からの治療を困難にしている。我々はこのコンドロイチン硫酸(CS)の発現を低下させるノックアウトマウスを作成し、解析を進めてきた。とくにCS合成転移酵素CSgalnacT1/T2のKOマウスは、その脊髄損傷モデル実験からは損傷後の劇的な回復を見せることを明らかにするとともに、ほかのグリコサミノグリカン発現にも影響を与える相互作用システムがあることが明らかになった。さらにはこの酵素が神経再生治療の切妙なターゲットになることも示した。本研究では、さらに治療に踏み込んで神経再生医療に向けたCS発現制御への方法論の展開と、発生過程におけるこれら遺伝子制御による回路形成や脳機能へのかかわりを解析し推進した。とくにペリニューロナルネット(PNN)と呼ばれる構造がCSを中心に機能しているが、この脳内での機能についても一端を明らかにすることもできた。CSが単なる細胞外基質として存在するだけではなく、損傷炎症時にはダイナミックに発現制御が行われ、かつさまざまな因子と機能相関を持ちながらPNNのような構造体を取り、神経発生や神経再生に機能することを明らかにするとともに、遺伝子制御機構など今後へつながる研究を進めることができた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)