2014 Fiscal Year Annual Research Report
新規オートファジーシステムの分子機序及び病態との関連
Publicly Offered Research
Project Area | Multidisciplinary research on autophagy: from molecular mechanisms to disease states |
Project/Area Number |
26111526
|
Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
株田 智弘 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第四部, 室長 (70535765)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | オートファジー / RNA分解 / RNautophagy / DNautophagy / LAMP2 / LAMP2C |
Outline of Annual Research Achievements |
RNautophagy/DNautophagy (RDA)は、ATP依存的にRNA/DNAが直接リソソームに取り込まれ、分解されるシステムである。RDAにおいて、LAMP2CがRNA/DNAの受容体として機能する。LAMP2Cの細胞質側配列は11アミノ酸であるが、この短い配列がどのようにRNA/DNAを認識するのかは明らかになっていなかった。本年度は、LAMP2Cの細胞質側配列がarginine rich motifを有しており、このモチーフ中のアルギニン残基がRNA/DNA結合に必須であることを見いだした。Arginine rich motifは典型的なRNA (DNA)結合モチーフとして知られている。 また、RDAにおいてLAMP2C非依存的経路が存在することが示唆されていたが、どのような経路であるか不明であった。本研究では、他のLAMPファミリー蛋白質であるLAMP1, LAMP2B, LAMP4もarginine rich motifを介したRNA/DNA結合能を有していることを明らかにした。これらの結果から、LAMP1, LAMP2B, LAMP4もRDAにおけるRNA/DNA受容体として機能する可能性が考えられた。 一方、RDAが基質選択性を有しているのかについては不明であった。本年度は、基質選択性について研究を開始し、RDAによって認識されるRNA/DNA配列を見いだした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
概要に記述した研究に加え、将来の研究につながる予想外の結果も得ており、オートファジー研究班に貢献できると考えられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
LAMP1, LAMP2B, LAMP4もRDAにおけるRNA/DNA受容体として機能するかどうか、引き続き研究を行う。また、RDAの基質選択性についての研究もさらに発展させ、病態との関連についても検討する。 さらにRDAにおける核酸輸送については不明な点が多く残されており、これらのメカニズムを解明する。
|
Research Products
(9 results)