2015 Fiscal Year Annual Research Report
陸上植物の世代交代を制御するエピゲノム・遺伝子発現相関の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Correlative gene system: establishing next-generation genetics |
Project/Area Number |
26113717
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Research Institution | National Institute for Basic Biology |
Principal Investigator |
玉田 洋介 基礎生物学研究所, 生物進化研究部門, 助教 (50579290)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | エピゲノム / 発生 / 遺伝子発現制御 / ライブイメージング / 植物 |
Outline of Annual Research Achievements |
陸上植物は、受精によって配偶体 (n) 世代から胞子体 (2n) 世代へと世代交代を行う。本研究では、クロマチン状態と遺伝子発現との相互作用を「エピゲノム・遺伝子発現相関」と名づけ、陸上植物の受精による世代交代を制御するエピゲノム・遺伝子発現相関を解明することを目的とした。コケ植物ヒメツリガネゴケでは、抑制型クロマチン修飾H3K27me3の唯一の修飾酵素PpCLFの発現が受精によって消失することが知られている。その消失に端を発するエピゲノム・遺伝子発現相関の変動を、次世代シーケンサーを用いたエピゲノム・トランスクリプトーム解析とライブイメージングによって解明することを試みた。 平成26年度までに、エピゲノム・トランスクリプトーム解析によって、ヒストンバリアントH3.3がH3K27メチル化に機能することを明らかにし、H3.3が受精によるエピゲノム変動に寄与することを示唆する結果を得た。本年度は、主にクロマチン免疫沈降法-qPCR、逆転写-qPCR、ウェスタンブロット解析などによって、エピゲノム・トランスクリプトーム解析の結果を個別の遺伝子、タンパク質について検証、確認した。さらに、これらの結果をまとめて論文を執筆した。 また、胞子体の発生に機能する遺伝子として単離したSDR1、SDR2遺伝子について、遺伝子欠失株と蛍光タンパク質遺伝子 (YFP) 挿入株を作出し、受精前後における欠失株の表現型やタンパク質の発現パターンを観察した。その結果、SDR遺伝子群が受精後の初期胚発生に機能することを示す結果を得た。上記の遺伝子欠失株、YFP挿入株に、開発済みのクロマチン修飾検出プローブを導入する実験が進行中である。これによって、遺伝子欠失株におけるクロマチン修飾動態観察、およびSDRタンパク質とクロマチン修飾の同時ライブイメージングが可能となり、受精後のエピゲノム変動に対するSDRタンパク質の機能を解明できる。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
アウトリーチ活動など ・オーガナイズ:亀井保博、高見英樹、早野裕、武田光夫、山本裕紹、服部雅之、村田隆、野中茂紀、玉田洋介、第10回NIBBバイオイメージングフォーラム 「新時代のバイオイメージングの開拓」、岡崎、2016年2月16、17日 ・一般公開:榊原恵子ら、研究写真展Beauty in Science研究写真展、北陸地域における女性研究者ネットワーク構築、金沢、2015年11月1日~13日
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Research Products
(19 results)
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[Journal Article] The Polycomb group protein CLF emerges as a specific tri-methylase of H3K27 regulating gene expression and development in Physcomitrella patens2016
Author(s)
Idan Pereman, Assaf Mosquna, Aviva Katz, Gertrud Wiedemann, Daniel Lang, Eva L. Decker, Yosuke Tamada, Takaaki Ishikawa, Tomoaki Nishiyama, Mitsuyasu Hasebe, Ralf Reski, Nir Ohad
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Journal Title
Biochimica et Biophysica Acta-Gene Regulatory Mechanisms
Volume: in press
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Journal Article] A flowering integrator, SOC1, affects stomatal opening in Arabidopsis thaliana2015
Author(s)
Yuriko Kimura, Saya Aoki, Eigo Ando, Ayaka Kitatsuji, Aiko Watanabe, Masato Ohnishi, Koji Takahashi, Shin-ichiro Inoue, Norihito Nakamichi, Yosuke Tamada, Toshinori Kinoshita
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Journal Title
Plant and Cell Physiology
Volume: 56
Pages: 640-649
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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